仮想通貨の自動売買は儲かるのか:157回の実績で見た答え

仮想通貨の自動売買とは、売買のルールをプログラム(bot)に任せ、24時間決まった条件で注文を出し続ける取引方法です。結論から書くと、AIを使っても自動で利益が出るわけではありません。

運営者の CryptoAI は、AI(大規模言語モデル)に銘柄を選ばせ、損切りと利確はルールで固定する bot を2026年7月4日から実際の資金で動かしています。10月11日までに決済した157回の結果は、勝率45.9%、プロフィットファクター(総利益÷総損失)0.92で、合計はまだ小さなマイナスです。

自動売買の方式やツールの全体像は仮想通貨の自動売買の始め方とツール比較にまとめています。このページでは、実際の記録をもとに「何を確かめてから始めるか」を順に説明します。

先物の口座として BTCC を使う場合、新規ユーザーの特典は登録で10 USDT、本人確認の完了で20 USDT のクーポンです(2026年10月4日に公式サイトで確認)。BTCC は日本の金融庁に登録していない海外の取引所なので、条件は登録前に公式で確かめてください。

自動売買の5つの方式と向いている人

自動売買は、仕組みの違いで大きく5つに分かれます。手軽な方式ほど自由度が低く、自由度が高い方式ほど自分で負うリスクが増えます。

方式 中身 手軽さ 主なコスト 向いている人
積立の自動購入 毎月決まった額を自動で買う とても簡単 販売所の価格差・手数料 長期で少しずつ買いたい人
自動売買サービス 用意されたロボット(戦略)を選ぶ 簡単 月額料金+売買代金の手数料 設定だけで任せたい人
取引所の公式 bot・コピー取引 グリッド・DCA、上手な人の取引をまねる 簡単 取引手数料・利益の分配 まず少額で試したい人
外部ツール(API 連携) 3Commas などから取引所に発注 普通 月額料金・API キーの管理 戦略を組み合わせたい人
自作 bot Python などで自分で書く 難しい 開発・サーバー・AI の利用料 ルールを全部自分で決めたい人

国内で一番手軽なのは、Coincheck や GMOコインなどの積立サービスです。値動きを見て売買するわけではありませんが、買うタイミングを分ける自動化としては最も事故が少ない方式です。

国内取引所の口座でロボットを選ぶ方式には、efit が運営する QUOREA(クオレア) があります。公式では「月々2,980円+月間売買代金の0.03%」の料金で、接続先として bitFlyer・bitbank・OKCoinJapan を挙げています(2026年10月11日に確認)。

利益が出ていない月も月額料金はかかります。少額で始めると、料金だけで成績がマイナスになることもあります。

当サイトの bot の実績:157回の集計

当サイトの bot は、AI が相場の情報を集めて銘柄と方向(買いか売りか)を決め、発注・損切り・利確はルールが実行する構成です。取引ごとに、入った理由・決済の理由・損益を記録しています。

以下は、その記録(2026年7月4日〜10月11日、決済済み157回)の集計です。金額は資金量が分かってしまうので、証拠金に対する割合で示します。

項目 値
期間 2026年7月4日〜10月11日(約3か月)
決済した回数 157回(売り119回・買い38回)
勝ち/負け 72回/85回(勝率45.9%)
プロフィットファクター 0.92(1を下回ると合計はマイナス)
1回の平均(証拠金比) 勝ち+6.6%/負け−6.1%
最大の連敗 6回
保有時間(中央値) 約2時間7分
レバレッジ 主に5倍(157回中148回)
取引した銘柄 27銘柄(WLD 14回・NEAR 13回・AVAX 10回・ADA 10回 ほか)

決済の理由を見ると、損切りが75回、利益を追いかけるトレーリングと利確が70回でした。後者の70回のうち69回は勝ちで、利益を伸ばす仕組みはおおむね働いています。

一方で、損切りの回数が勝ちの回数を上回っており、ここが合計のマイナスの原因です。自動売買の成績は、勝ちの仕組みより負けの仕組みで決まることが分かります。

ルールを直すたびに勝率は上がった

同じ bot でも、ルールの見直しを重ねるたびに勝率は上がりました。期間ごとに分けると次のとおりです。

期間 取引所 回数 勝率 プロフィットファクター
7月4日〜8月2日 GMX 21回 33.3% 0.72
8月3日〜10月11日 Hyperliquid 136回 47.8% 0.95
うち9月4日〜(利益を守る決済に変更後) Hyperliquid 78回 55.1% 0.95
うち9月21日〜(銘柄はAI・売買はルールに分担) Hyperliquid 35回 60.0% 0.84

勝率は33%から60%まで上がりました。最大の連敗も、9月4日以降は3回までに縮んでいます。

ただし、プロフィットファクターは1を超えていません。早めに利益を確定するほど勝率は上がりますが、1回の勝ちが小さくなり、負けの大きさを埋めきれないからです。

手数料も効いています。総利益に対する手数料の割合は全期間で約5.5%でしたが、保有時間が短くなった9月21日以降は約9.5%に増えました。回数が増える設計ほど、手数料が成績を削ります。

この記録から言えるのは、「勝率○%」という宣伝だけでは儲かるかどうかは分からない、ということです。勝ちと負けの平均の大きさ、手数料、連敗の長さを一緒に見る必要があります。

AI 自動売買の宣伝で確かめる5つの数字

AI を使った自動売買の宣伝には、勝率や利回りだけが書かれていることがよくあります。始める前に、次の5つが公開されているかを確かめてください。

  1. 期間と回数:数日・数十回の成績は偶然でも作れます。少なくとも数か月・100回程度は見たいところです。
  2. 平均の勝ちと負けの大きさ:勝率が高くても、1回の負けが大きければ合計はマイナスになります。
  3. プロフィットファクター:総利益÷総損失です。1を超えて初めて合計がプラスになります。
  4. 最大の連敗と最大の下落幅:資金が一時的にどこまで減るかで、続けられるかが決まります。
  5. 手数料と料金を引いた後か:月額料金や取引手数料を引く前の数字は、実際の手取りではありません。

上位の比較記事には「1か月で資産が87%増えた」といった体験談もあります。1か月・1つの相場だけの結果は、同じ設定でも次の月に再現するとは限りません。

詐欺の手口と金融庁の注意喚起

「AI が自動で稼ぐ」という言葉は、投資詐欺の勧誘にもよく使われます。金融庁は、AI 診断をうたってウェブサイトへ誘い込み、SNS へ誘導して投資話を持ちかける手口について注意を呼びかけています。

次のような勧誘は、仕組みにかかわらず避けてください。

  • 「必ず儲かる」「元本保証」「月利○%保証」とうたう
  • 高額なツールや情報商材の購入を求め、その後に別の口座への入金を求める
  • 金融庁の登録一覧で確認できない業者と取引させようとする
  • SNS で知り合った人が、LINE などのグループに誘導する

相手が登録業者かどうかは、金融庁の暗号資産交換業者の登録一覧で確認できます。登録業者の一覧と見分け方は金融庁に登録された国内の暗号資産交換業者で確認できます。

困ったときの相談先は、金融庁の金融サービス利用者相談室や警察の相談専用電話(#9110)です。お金を払う前に相談するのが一番の対策です。

海外の取引所や DEX で自動売買をするとき

当サイトの bot が使っている Hyperliquid は、取引所の会社を通さずにブロックチェーン上で先物を取引する DEX(分散型取引所)です。口座開設の本人確認は無い代わりに、ウォレットと秘密鍵を自分で管理します。

Hyperliquid の手数料は、最も低い取引量の段階で先物のテイカー0.045%・メイカー0.015%です(Hyperliquid の手数料の説明、2026年10月11日に確認)。DEX と海外取引所の先物の手数料の違いはPerp DEX の比較で詳しく比べています。

海外の取引所や DEX は、日本の金融庁に登録した暗号資産交換業者ではありません。日本の利用者保護の仕組みの対象外で、トラブルがあっても国内の制度では守られません。規制の現状は海外取引所と金融商品取引法の改正にまとめています。

なお、Bybit は日本居住者向けの取引を終え、Bitget も2026年8月に日本向けのサービスを終えました。上位の比較記事には、まだ両社の bot を勧めているものがあるので注意してください。

先物で自動売買をするなら、資金調達率(ファンディングレート)と清算の仕組みも理解しておく必要があります。資金調達率の仕組みと証拠金維持率とロスカットの計算も合わせて確認してください。

自動売買を始める手順

ここでは、国内の口座から始めて、必要なら海外や DEX に広げる順番を示します。最初から高いレバレッジや大きな金額で始めないことが前提です。

  1. 国内取引所で口座を作る:本人確認を済ませ、日本円を入金できる状態にします。どこにするかは国内取引所の比較が参考になります。
  2. 積立か自動売買サービスで小さく試す:積立サービス、または QUOREA のような国内口座につなぐサービスで、仕組みと料金の感覚をつかみます。
  3. 記録の取り方を決める:期間・回数・勝ち負けの平均・手数料を毎週まとめます。数字を見ないまま続けないことが大切です。
  4. API キーを作るなら出金の権限を外す:外部ツールや自作 bot を使う場合、取引だけを許可した API キーにし、IP アドレスの制限も付けます。
  5. 先物や DEX に進むのは最後:レバレッジを使う場合は、1回の損失を証拠金の何%までにするかを先に決め、余裕資金の範囲にとどめます。

当サイトの bot も、資金を動かす鍵は取引だけができて出金はできない専用の鍵(エージェントウォレット)にしています。サーバーが乗っ取られても、資金を外へ送られないようにするためです。

bitbankの公式サイトで手数料・取扱銘柄を確認する

bitbank は公開の API で板の情報を取得でき、QUOREA の接続先にも入っています。手数料は国内取引所の手数料比較で他社と並べて確認できます。

自動売買の注意点

自動売買は、人の感情を外して同じルールを守り続けられる道具です。その代わりに、ルールの弱点も同じように繰り返します。

  1. 損失は必ず出る:当サイトの bot も合計はまだマイナスです。どの方式でも、元本を割る前提で金額を決めます。
  2. 相場が変わるとルールが合わなくなる:上昇が続く時期に合ったルールが、横ばいの時期には負け続けることがあります。
  3. 過去のデータに合わせすぎない:バックテストで良く見える設定ほど、実際の相場では崩れやすくなります。
  4. 手数料と料金が積み重なる:回数を増やすほど、手数料が利益を削ります。月額料金は利益が無くてもかかります。
  5. API キーと秘密鍵の漏えい:出金の権限を付けた鍵が漏れると、資金をそのまま失います。
  6. システムの止まり:取引所の障害や通信の切断で、損切りの注文が出ないことがあります。取引所側に逆指値を置いておくと被害を抑えられます。
  7. 税金の計算が複雑になる:取引の回数が多いと損益の計算が大変です。暗号資産の利益は原則として雑所得になるので、国税庁の暗号資産の課税の説明を確認し、必要なら税理士に相談してください。

始める前に、次の4つを確認しておくと失敗を減らせます。

  • 期間・回数・プロフィットファクター・最大の連敗が公開されているか確かめた
  • 月額料金と取引手数料を引いた後の数字で考えている
  • API キーから出金の権限を外した
  • 失ってもよい金額の上限を決めた

まとめ:AI でも自動売買は「記録して直す」が前提

仮想通貨の自動売買は、AI を使っても利益を約束するものではありません。当サイトの bot は約3か月・157回で勝率を33%から60%まで上げましたが、プロフィットファクターはまだ1を下回っています。

始めるなら、国内の積立や自動売買サービスで小さく試し、記録を見ながら広げる順番が安全です。海外の取引所や DEX は金融庁の登録業者ではないことを理解し、余裕資金の範囲にとどめてください。

当サイトでは、この bot の記録を今後も更新していきます。海外取引所の選び方は海外取引所の比較、BTCC の評判はBTCC のレビューで確認できます。

Hyperliquidの紹介コード「CRYPTOAI」

当サイトの bot が使っている Hyperliquid は、紹介コード「CRYPTOAI」のリンクから登録すると取引手数料が4%割引になります。コード経由の手数料の一部が運営者に支払われます。Hyperliquid も金融庁に登録した事業者ではありません。