Bybitの代替取引所とは、日本居住者向けサービスを終了するBybitに代わって、先物取引・コピートレード・アルトコインのデリバティブといった機能を引き継げる受け皿となる取引所のことです。結論から言うと、2026年7月時点で移行先の軸になるのはBitgetとBTCCの2つで、資産移動は「新口座の開設→送金→Bybit残高ゼロの確認」という順で進めれば迷いません。本記事では撤退スケジュールの全期限を整理した上で、乗り換えの5ステップ、移行先2社の比較、そして見落としがちな税務・リスク面まで一気通貫で解説します。
Bybit日本撤退の全スケジュール【期限一覧】
Bybitは金融庁から過去3度(2021年5月・2023年3月・2024年11月)にわたり無登録営業の警告を受けており、2025年10月31日に日本居住者・日本国籍保有者の新規登録を停止、その後日本居住者向けサービスの段階的終了を正式発表しました。2025年には主要アプリストアからのアプリ削除も行われており、撤退は既定路線です。公表されているスケジュールは次の通りです。
| 期限 | 内容 |
|---|---|
| 2025年10月31日 | 日本居住者・日本国籍保有者の新規登録停止 |
| 2026年1月22日 | 本人確認レベル2(住所証明)の完了期限 |
| 2026年3月23日 正午 | クローズオンリーモード適用。新規ポジション構築が不可に |
| 2026年7月22日 正午 | すべての未決済ポジションを強制決済 |
| 出金の最終期限 | 現時点で一律の期限は未公表。アカウントごとに個別通知 |
重要なのは、2026年7月22日正午の強制決済です。強制決済は市場価格で機械的に執行されるため、自分の狙った価格で決済できる保証はありません。含み損のポジションをぎりぎりまで持ち続けて期限当日を迎えると、板が薄い時間帯の不利な価格で決済される可能性すらあります。ポジションを持っている人は、この期限を待たずに自分のタイミングで手仕舞う方が合理的です。
なお出金そのものの最終期限は2026年7月時点で一律には公表されておらず、アカウントごとに個別通知されるとされています。「まだ出金できるから」と放置せず、ポジション決済と同時に資産移動まで済ませることを強くおすすめします。
なぜBybitは日本から撤退するのか
背景を理解しておくと、次の取引所選びの判断軸にもなります。直接の理由は、日本の規制環境です。日本居住者向けに暗号資産交換業を行うには金融庁への登録が必要ですが、Bybitは登録を受けないまま日本語サービスを提供し続け、前述の通り3度の警告を受けました。2025年にはアプリストアからのアプリ削除という実効的な措置も取られ、事業継続が困難になったと見られます。
ここから得られる教訓は2つあります。第一に、無登録の海外取引所はどこであっても同じ道をたどる可能性があるということ。BitgetもBTCCも金融庁登録を受けていない点ではBybitと同じ立場であり、規制強化が進めば同様の撤退が起こり得ます。第二に、だからこそ資産の逃がし先(国内口座)と取引履歴の保全を常に用意しておく必要があるということです。本記事の手順はこの2点を織り込んで設計しています。
また、Bybitの撤退は他の無登録海外取引所の日本対応にも波及する可能性があります。実際、日本の規制当局は近年、無登録業者への警告やアプリ配信停止の要請といった実効的な措置を段階的に強めています。移行先を選ぶ際も「この取引所も将来撤退し得る」ことを前提に、資産の分散と履歴の保全を習慣化しておくことが、長期的には最も重要な防御策になります。
撤退前にやるべきことチェックリスト
乗り換え作業に入る前に、Bybit側で済ませておくべきことを整理します。
- 保有ポジションの一覧を確認し、決済方針(手仕舞い or 代替取引所で建て直し)を決める
- 取引履歴・年間取引報告書のCSVをすべてダウンロードしてローカル保存する(確定申告に必須)
- 現物残高・デリバティブ口座残高・ステーキング等のロック資産を洗い出す
- ステーキングやローンチプール等に預けている資産の解除手続きを行う
- 移行先の口座を開設し、入金アドレスを確認する
- 少額のテスト送金で着金を確認してから、残額を送金する
- 送金完了後、Bybitの資産一覧が全口座(現物・デリバティブ・資金調達)でゼロになっていることを確認する
とくに取引履歴のダウンロードは見落としがちです。サービス終了後はログイン自体ができなくなる可能性があり、後から損益計算をやり直すのは極めて困難になります。年度ごとの取引履歴・入出金履歴・デリバティブの約定履歴を、それぞれCSVで保存しておいてください。
乗り換え先の選び方:3つの判断基準
Bybitで何をしていたかによって、移行先の正解は変わります。判断基準は次の3つです。
基準1: 何の機能を引き継ぎたいか
現物の長期保有だけなら、後述の通り国内取引所への移行が最も安全です。日本円との出入金が直接でき、金融庁の監督下にある分別管理も効いています。一方、Bybitの主戦場だった先物取引・コピートレード・マイナーアルトのデリバティブは国内取引所では代替しにくく、同等の機能を持つ海外取引所が受け皿になります。「全部を1か所に移す」のではなく、現物は国内・デリバティブは海外と機能で分けるのが現実解です。
基準2: 日本語サポートの有無
資産を預ける以上、トラブル時に日本語で問い合わせできるかは重要です。BitgetもBTCCも日本語UIを提供しており、BTCCは24時間365日の日本語サポートを掲げています(2026年7月時点)。英語のみの取引所は、送金トラブル時の対応難度が跳ね上がるため、この局面では避けるのが無難です。
基準3: 規制リスクへの耐性
今回のBybit撤退が示した通り、海外取引所は日本の規制動向次第でサービスを終了する可能性が常にあります。「1つの取引所に全資産を置かない」「国内口座を出口として維持する」「取引履歴は月次でローカル保存する」という分散と記録を前提に設計してください。
パターン別: あなたに合う移行先の結論
判断基準を当てはめると、Bybitユーザーの移行パターンはおおよそ次の3つに分かれます。
パターン1: コピートレード中心だった人 → Bitget。コピートレードの規模・トレーダー数・成績の可視化はBitgetが充実しており、Bybitでの運用感覚を最も近い形で再現できます。コピー対象の再選定は必要ですが、機能面の欠落はほぼありません。
パターン2: 裁量の先物トレード中心だった人 → BTCC(またはBitget)。注文形式やレバレッジ設定の自由度で選びます。新しいUIでの誤発注が怖い人は、デモ口座で練習できるBTCCから入るのが安全です。すでに海外取引所の操作に慣れている人はBitgetでも問題ありません。
パターン3: 現物の保有が中心だった人 → 国内取引所。デリバティブを使わないなら、海外取引所に資産を置き続ける理由はほぼありません。金融庁登録のある国内取引所へ移す方が保護の面で有利です。BTCやETHなど主要銘柄は国内でも十分に取引できます。
迷った場合は「デリバティブはBitgetまたはBTCC、現物は国内」という分割が無難です。
乗り換えの手順【5ステップ】
実際の移行作業は以下の5ステップです。編集部はClaude Code(AIエージェント)を使った自動売買を実口座で運用しており、取引所間の資産移動もこの手順で実際に行っています(検証結果は運用実績ページで公開しています)。
手順1: 移行先の口座を開設する
まず受け皿となる口座を作ります。BitgetもBTCCもメールアドレスがあれば数分で登録でき、本人確認(KYC)を済ませると入出金の制限が解除されます。KYCには身分証(運転免許証・パスポート等)の撮影と顔認証が必要で、承認まで数分〜数時間が目安です。Bybitの強制決済期限が近づくと駆け込みで混雑する可能性があるため、口座開設だけでも早めに済ませておくことをおすすめします。
手順2: 入金アドレスを確認する
移行先の口座で「入金」メニューを開き、送金したい通貨(USDTなど)とネットワーク(TRC20 / ERC20 / BEP20など)を選んで入金アドレスを表示します。通貨とネットワークの組み合わせを間違えると資産を失うため、この画面は慎重に確認してください。同じUSDTでも、TRC20のアドレスにERC20で送ると原則戻ってきません。
手順3: Bybitから少額のテスト送金を行う
Bybitの出金画面で、手順2で確認したアドレスとネットワークを指定し、まず少額(例: 10 USDT程度)を送金します。移行先で着金を確認できたら、残額を送金します。送金手数料の安さで選ぶならTRC20が定番ですが、移行先が対応しているネットワークに必ず合わせてください。着金確認までの時間はネットワークの混雑状況により数分〜数十分かかることがあります。
手順4: 残額を送金し、Bybit残高をゼロにする
テスト送金の着金確認後、残りの資産を送金します。デリバティブ口座に資金が残っている場合は、先に現物口座(資金調達口座)へ振り替えてから出金します。細かいアルトコインの残骸(ダスト)はUSDTに変換してまとめてから送ると、送金回数と手数料を節約できます。最後に、現物・デリバティブ・資金調達のすべての口座で資産一覧がゼロになっていることを確認してください。ステーキングやローンチプールの解除漏れがよくある落とし穴です。
補足: ダイレクト送金と国内経由、どちらで移すか
資産の移し方には2つのルートがあります。ダイレクトルートはBybitから移行先へ暗号資産のまま直接送金する方法で、送金回数が少なく手数料も最小で済みます。デリバティブを継続する人はこちらが基本です。国内経由ルートはBybitから国内取引所へ送金し、いったん日本円に戻してから必要分だけ海外へ再送金する方法です。手数料と手間は増えますが、「一度ポジションを整理して考えたい」「当面は現金比率を上げたい」人には向いています。なお日本円に戻した時点で損益が確定し課税対象になり得るため、年をまたぐタイミングでの換金は税額に影響します。金額が大きい場合は事前に専門家へ相談してください。
コスト感の目安も持っておきましょう。ダイレクトルートの場合、かかるのはBybitの出金手数料(通貨・ネットワークごとに固定。USDTのTRC20なら数ドル程度)だけです。国内経由ルートの場合は、Bybit→国内の送金手数料に加えて、国内での売却時にスプレッドまたは取引手数料、再送金時に国内→海外の送金手数料が乗ります。販売所形式で売買するとスプレッドだけで数%目減りすることがあるため、国内経由を選ぶ場合は必ず取引所形式(板取引)を使うことをおすすめします。数十万円規模の資産なら、ルート選択の違いだけで数千円〜数万円の差になり得ます。
手順5: 国内取引所の出口を確認する
利益を日本円に戻す出口として、国内取引所の口座を維持しておきます。海外取引所から国内取引所へ暗号資産を送金し、国内で売却して円出金する、というのが標準的な資金の流れです。国内口座をまだ持っていない場合は、暗号資産の送金手数料が無料の取引所(GMOコインなど)を1つ用意しておくと、海外との資金往復のコストを大きく抑えられます。
移行先候補1: Bitget【コピートレードの受け皿】
Bitgetは先物取引とコピートレードに強みを持つ海外取引所で、Bybitでコピートレードや先物をやっていた人の受け皿として最有力の候補です。
主なスペック(2026年7月時点):
- 現物取引手数料: メイカー・テイカーともに0.1%(独自トークンBGBでの支払いで0.08%)
- 先物取引手数料: メイカー0.02% / テイカー0.06%
- レバレッジ: 最大125倍
- コピートレード: 対応。利益が出た場合のみ、利益の最大10%程度がトレーダーへの分配として差し引かれる方式
- 日本語UI: 対応
対Bybit: コピートレードの継続性
Bybitのコピートレードは既に新規設定ができないため、継続するには他社での再構築が必要です。Bitgetのコピートレードはトレーダーの過去成績・勝率・フォロワー数・最大ドローダウンを確認した上でコピー設定でき、コピー金額の上限や損切りラインも自分で設定できます。Bybitからの移行でも操作感の違いは小さめです。ただし、どのトレーダーをコピーするかで成績は大きく変わり、過去の成績は将来を保証しません。コピー開始直後は少額で挙動を確認するのが安全です。
対Bybit: 手数料水準
先物のメイカー0.02% / テイカー0.06%という水準は、Bybitの標準的な手数料とほぼ同水準です。現物も0.1%(BGB払いで0.08%)と標準的で、コスト面で移行のハードルはほぼないと考えてよいでしょう。頻繁に取引するなら、手数料割引のあるBGB払いの設定を最初に確認しておくと積み重ねで効いてきます。
対Bybit: API・自動売買環境
BitgetはREST / WebSocketのAPIを公開しており、APIキーにIP制限をかけた上でbot取引が可能です。Bybitで自動売買をしていた人は、注文系エンドポイントの仕様差はあるものの、同じ発想で移行できます。編集部でもAPI経由の自動売買環境を検証しており、API対応の具体的な設定手順は別記事で解説予定です。
移行先候補2: BTCC【高レバレッジとデモ口座】
BTCCは2011年創業の老舗デリバティブ取引所で、10年以上の運営実績があります。先物取引に特化しており、最大250倍のレバレッジ設定と、登録後すぐに使える10万USDT分のデモ口座が特徴です。
主なスペック(2026年7月時点):
- 取引形態: 先物(デリバティブ)中心
- レバレッジ: 最大250倍(銘柄・条件により異なる)
- デモ口座: あり(10万USDT分の仮想残高で練習可能)
- コピートレード: 対応
- 日本語サポート: 24時間365日対応
なお、BTCCでは新規登録時にキャンペーンやミッション形式の特典が用意されていることがあります(内容は時期により変動)。口座開設時に招待コード「F35TNQ」を入力すると紹介経由の特典対象になる場合があります。特典の有無や条件は登録時の画面で必ず確認してください。
対Bybit: 練習環境の有無
Bybitにはない明確な強みがデモ口座です。移行にあたって新しい取引所のUIや注文方法に慣れる必要がありますが、BTCCなら実資金を入れる前に10万USDT分の仮想残高で発注・決済・レバレッジ変更の流れを確認できます。移行初期の誤発注リスクを抑えられるのは実務上大きな利点で、とくに「取引所ごとの注文画面の違いで失敗したくない」人には合理的な選択です。
対Bybit: レバレッジ設計
最大250倍という数字はBybitより高い設定が可能ですが、高レバレッジは清算リスクと表裏一体です。移行を機にレバレッジを上げるのではなく、Bybitで使っていた倍率をそのまま引き継ぐ運用をおすすめします。なおBTCCは長期の運営実績(2011年創業)があり、ハッキングによる顧客資産流出の報告がない点をセキュリティ面の訴求としています。
対Bybit: 取扱商品の幅
BTCCは先物特化のため、現物の品揃えやステーキングなどの周辺サービスはBybitより絞られています。「デリバティブだけ移せればよい」という人には過不足がなく、現物やその他サービスも一括で移したい人はBitget、あるいは国内取引所との併用で補完する形になります。
Bitget vs BTCC 比較表
| 項目 | Bitget | BTCC |
|---|---|---|
| 得意分野 | コピートレード・先物・現物 | 先物特化 |
| 現物取引 | あり(0.1%、BGB払いで0.08%) | 先物中心 |
| 先物手数料 | メイカー0.02% / テイカー0.06% | 銘柄・条件により変動 |
| 最大レバレッジ | 125倍 | 250倍 |
| コピートレード | 対応(利益分配 最大10%程度) | 対応 |
| デモ口座 | - | あり(10万USDT分) |
| API自動売買 | REST / WebSocket対応 | REST対応 |
| 日本語対応 | UI対応 | UI+24時間365日サポート |
| 創業 | 2018年 | 2011年 |
使い分けの目安はシンプルです。コピートレードと現物も含めた総合的な受け皿が欲しいならBitget、先物に絞って練習環境(デモ口座)と高い柔軟性が欲しいならBTCCです。両方の口座を作っておき、役割で使い分けるのも現実的な選択です。口座開設自体は無料なので、まず両方触ってUIの合う方に軸足を置く、という決め方でも問題ありません。
国内取引所口座は「出口」として必ず維持する
大前提として、海外取引所を使う場合でも国内取引所の口座を持った上で運用することを推奨します。理由は3つあります。
第一に、日本円への出口が国内口座にしかないからです。海外取引所は日本円の入出金に対応していないため、利益確定した資産を円に戻すには国内取引所を経由する必要があります。第二に、今回のBybitのように海外取引所は突然サービスを終了する可能性があり、緊急避難先としての国内口座が保険になります。第三に、送金元・送金先が明確になることで、確定申告時の資金の流れの説明が容易になります。
国内から海外への送金コストを抑えるなら、暗号資産の送金手数料が無料の取引所を経由するのが定石です。往復の送金で目減りする金額は年間で見ると無視できないため、出口用の国内口座は手数料体系で選ぶことをおすすめします。
移行時によくある失敗トップ3
実際の移行作業で起きがちな失敗を、対処法とセットで押さえておきます。
失敗1: ネットワーク選択ミスによる資産喪失。同じUSDTでもTRC20とERC20は別物です。出金側と入金側で同じネットワークを選んでいるか、送金前に2度確認し、必ず少額テスト送金を挟んでください。誤送金は原則として取り戻せません。
失敗2: ステーキング・ローンチプールの解除漏れ。現物口座の残高だけ見て「移し終えた」と思い込み、ロック中の資産を置き忘れるケースです。資産一覧は必ず全口座・全サービス横断で確認してください。サービス終了後の回収は手続きが不透明になります。
失敗3: 取引履歴を保存する前にアカウントが使えなくなる。損益計算ができず、確定申告で概算に頼らざるを得なくなります。移行作業の最初に履歴CSVの一括ダウンロードを済ませるのが正しい順序です。
いずれも「急いで一括で動かそうとする」ことが原因で起きます。期限に余裕のあるうちに、テスト送金を挟みながら段階的に移すのが結局いちばん速くて安全です。
移行スケジュールのモデルプラン
強制決済期限(2026年7月22日正午)から逆算した現実的なスケジュール例です。
今週中: 取引履歴・年間報告書のCSVを全期間分ダウンロード。保有ポジションと資産の棚卸し。移行先(Bitget / BTCC)の口座開設とKYC完了。翌週: ポジションの計画的な決済を開始。相場状況を見ながら数回に分けて手仕舞い、決済のたびに現物口座へ資金を集約。その次の週: テスト送金→残額送金で資産移動を完了し、Bybitの全口座残高ゼロを確認。ステーキング等の解除漏れを最終チェック。期限の1か月前まで: 移行先での運用再開。コピートレードの再設定やレバレッジ設定は少額から試す。
ポイントは、決済と送金を期限直前に詰め込まないことです。期限間際は同じ状況のユーザーが集中し、サポートの応答遅延や出金処理の混雑が起きやすくなります。この記事を読んだ時点で口座開設と履歴保存だけでも先に済ませておくと、残りの作業はいつでも実行できる状態になります。
海外取引所を使うリスクと注意点
乗り換え先のBitget・BTCCを含め、海外取引所の利用には以下のリスクがあります。移行前に必ず理解してください。
- 金融庁登録がない: BitgetもBTCCも日本の暗号資産交換業者としての登録を受けておらず、無登録業者として警告を受けた実績があります。日本の法規制による利用者保護(分別管理の監督・補償制度等)の対象外です。
- サービス終了リスク: 今回のBybitが実例です。規制動向次第で、ある日サービス終了が発表される可能性は常にあります。
- 出金停止リスク: ハッキング・経営問題・規制対応などで出金が一時停止される事例は海外取引所全般で発生しています。全資産を1か所に置かないでください。
- 高レバレッジによる清算リスク: 最大125倍〜250倍という設定は、わずかな逆行で証拠金を失う可能性を意味します。倍率は自分の管理できる範囲に抑えてください。
- 税務の複雑化: 海外取引所の利益も課税対象です。取引履歴の保存と損益計算は自己責任で行う必要があり、放置すると申告漏れのリスクがあります。詳細は税理士など専門家に相談してください。
- 送金ミスのリスク: ネットワーク選択ミスやアドレス間違いによる資産喪失は自己責任です。テスト送金を必ず挟んでください。
- 勧誘・詐欺のリスク: 撤退騒動に便乗した偽サポート・偽移行サイトによるフィッシングが発生しやすい局面です。取引所へのアクセスは必ず公式アプリ・ブックマークから行い、「移行代行」を名乗るDMには一切応じないでください。
まとめ
Bybitの日本撤退は既定路線であり、残された作業は「いつ・どこへ移すか」だけです。要点を再掲します。
- 2026年7月22日正午に未決済ポジションは強制決済される。期限前に自分のタイミングで決済する
- 取引履歴のダウンロードはアカウントが生きているうちに済ませる
- 移行先はコピートレード・総合力のBitget、先物特化・デモ口座のBTCCが軸
- 移行は「口座開設→アドレス確認→テスト送金→残額送金→国内出口の確保」の5ステップ
- 海外取引所は金融庁登録外。国内口座を維持し、リスクを理解した上で自己責任で使う
最後にもう一度だけ強調すると、いちばん危険なのは「期限直前にまとめてやろう」という先送りです。口座開設と取引履歴の保存は今日中にでも終えられる作業であり、これさえ済んでいれば残りは落ち着いて進められます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の取引所の利用や特定の暗号資産の売買を勧誘するものではありません。
