BITPOINTとSBI VCトレードの比較とは、2026年4月1日の合併によって運営法人が一つになった2つの国内暗号資産取引サービスについて、ブランドごとに残る手数料・取扱銘柄・機能の差を確認し、自分の使い方に合うほうを選ぶ作業です。

先に結論を書きます。機能の幅で選ぶならSBI VCトレード、取扱銘柄の顔ぶれと積立のコストで選ぶならBITPOINTです。ステーキング・レバレッジ・ステーブルコインといった「現物を買う以外のこと」をしたい人は、2026年7月時点ではSBI VCトレード以外に選択肢がありません。逆に、BITPOINTにしかない銘柄を狙っている、あるいはビットコインを毎月淡々と積み立てたいだけ、という人はBITPOINTで足ります。

そして両方に共通する前提として、この2社はすでに同じ会社です。将来的にはサービスの一本化が予定されています。この記事では、その前提を踏まえたうえで「今どちらの口座を開くか」を判断できるところまで整理します。

BITPOINTとSBI VCトレードの違いを一覧で確認する

まず全体像です。以下は2026年7月時点の公表情報にもとづく比較表です。

比較項目 BITPOINT SBI VCトレード
運営 SBI VCトレード株式会社(2026年4月1日合併) SBI VCトレード株式会社(存続会社)
取扱銘柄数 29銘柄(販売所) 42銘柄
取引所形式の取扱 24銘柄 提供あり
取引手数料 販売所・取引所ともに無料(スプレッドあり) 販売所・取引所ともに無料(スプレッドあり)
日本円入金 無料 無料
日本円出金 月1回無料、2回目以降は実費 無料
暗号資産の送付 無料 無料
レバレッジ取引 なし あり
ステーキング 常設サービスなし 16銘柄が対象
レンディング 「貸して増やす」(90日など) 「貸コイン」
積立の最低額 月5,000円から 月500円から
ステーブルコイン 取扱なし RLUSD・JPYSCを取扱

この表だけでも傾向は読み取れます。SBI VCトレードは「暗号資産でできることを一通り揃えた総合型」、BITPOINTは「現物の売買と積立に絞った軽量型」という住み分けです。

以降の各章で、この表の各行がどういう意味を持つのかを掘り下げます。

前提:2社は2026年4月1日に合併して同じ会社になった

比較記事としては珍しい話ですが、この2社を比べる前に必ず押さえておくべき事実があります。2026年4月1日、SBI VCトレード株式会社を存続会社、株式会社ビットポイントジャパンを消滅会社とする吸収合併が実施されました。合併は2026年1月30日に両社の取締役会で決議され、公表されています。

合併の目的として説明されていること

運営側の説明では、暗号資産が金融商品取引法の枠組みに組み入れられる方向で議論が進むなか、グループ内の経営資源を集約して業務効率と収益性を高めること、そして両社が培ってきた知見を合わせて利便性の高いサービスを作ることが目的とされています。

利用者への影響

重要なのは、利用者側に劇的な変化が起きたわけではないという点です。合併時点で公表された内容を整理すると次のようになります。

  1. BITPOINT利用者の契約関係は、存続会社であるSBI VCトレード株式会社に承継された
  2. 現在使っている口座と取引サービスは直ちには変わらず、利用者側の手続きは求められない
  3. BITPOINTとSBI VCトレードは当面2ブランドを維持し、それぞれのサービスを継続する
  4. ただし将来的にはサービスの一本化が予定されている

「どちらを開くか」への影響はどこにあるか

将来の一本化が示唆されている以上、これから新規に口座を作るなら、統合された場合に残る可能性が高い側、つまり存続会社の名を冠したSBI VCトレードのほうが乗り換え手間の期待値は小さい、という考え方はできます。

ただしこれは推測であり、統合の時期も方法も2026年7月時点で公表されていません。すでにBITPOINTを使っていて不満がないなら、慌てて資産を移す必要はありません。運営から統合の具体的な案内が出た時点で対応すれば十分です。

手数料を比較する:差はほぼないが出金だけ違う

手数料は両社ともに「原則無料」を打ち出しており、正直なところ大きな差はありません。

取引手数料

BITPOINTは販売所形式・取引所形式のいずれも取引手数料が無料です。SBI VCトレードも同様に取引手数料無料の体系をとっており、取引所形式ではメイカー側に報酬が付与される設計が採られています。頻繁に板取引をする人にとっては後者がわずかに有利です。

入出金と送付

日本円の入金はどちらも無料です。暗号資産の送付手数料も両社とも無料で、これは国内取引所全体で見ると数の少ない条件です。

差が出るのは日本円の出金です。SBI VCトレードは出金無料、BITPOINTは月1回まで無料で、2回目以降は振込手数料の実費(330円相当)を利用者が負担します。無料枠は毎月1日にリセットされ、翌月への繰り越しはありません。

月に何度も日本円を引き出す使い方をするならSBI VCトレードのほうがコストは抑えられますが、月1回の出金で足りる大多数の人にとっては実質的な差になりません。

本当のコストはスプレッドにある

ここが一番大事なところです。「手数料無料」と表示されていても、販売所形式で売買する限り、買値と売値の差であるスプレッドが実質的な手数料として発生します。相場が荒れているときほどスプレッドは広がります。

両社ともスプレッドは変動制で、常時どちらが狭いと断定できる性質のものではありません。コストを抑えたいなら、販売所ではなく取引所形式(板取引)が使える銘柄を選ぶのが最も効果的です。この点でBITPOINTは24銘柄が取引所形式に対応しています。

使い方別に年間コストを試算してみる

手数料表を眺めても実感が湧きにくいので、想定される使い方ごとに年間コストの差を概算してみます。取引手数料はどちらも無料なので、差が出るのは出金回数の部分だけです。

使い方 年間の日本円出金回数 BITPOINTの出金コスト SBI VCトレードの出金コスト
買って持つだけ(年1回出金) 1回 0円 0円
半年ごとに利確(年2回) 2回 0円 0円
毎月1回出金 12回 0円 0円
月2回出金する 24回 約3,960円 0円
週1回出金する 52回 約13,200円 0円

無料枠は月単位でリセットされるため、月1回までのペースならBITPOINTでもコストはかかりません。年間で意味のある差が出るのは、月2回以上出金する使い方をする場合に限られます。

逆に言えば、大半の個人利用者にとって両社の手数料差は事実上ゼロです。手数料でどちらかを選ぼうとして時間を使うより、次章以降の取扱銘柄と機能の違いで判断したほうが実りがあります。

スプレッドのほうが桁違いに効く

参考までに書いておくと、販売所形式のスプレッドが仮に片道2%だとすると、10万円分を買って売るだけで往復4%、つまり4,000円相当のコストが発生します。これは週1回出金を1年続けた場合の出金手数料に匹敵する金額を、たった1往復の売買で失う計算です。

つまり、コストを本気で抑えたいなら見るべきは出金手数料ではなく、板取引を使うかどうかです。この優先順位を間違えないでください。

取扱銘柄を比較する:数はSBI VCトレード、顔ぶれはBITPOINT

2026年7月時点で、BITPOINTの取扱は29銘柄、SBI VCトレードは42銘柄です。SBI VCトレードは2026年6月24日にRLUSDとJPYSCを追加して42銘柄になりました。

SBI VCトレードの銘柄の特徴

SBI VCトレードは取扱基準の一つとして時価総額の規模を挙げており、結果として主要銘柄を広くカバーする構成になっています。加えて、他の国内取引所にはない要素としてステーブルコインを扱っています。

  • RLUSD:リップル社が提供する米ドル建てステーブルコイン。2026年6月24日から取扱開始
  • JPYSC:SBI新生信託銀行が発行する日本円建ての信託型ステーブルコイン。同日に取扱開始

日本円建てのステーブルコインを国内の登録業者経由で保有できる選択肢は限られており、この点は明確な独自性です。

BITPOINTの銘柄の特徴

BITPOINTは銘柄数こそ少ないものの、国内では取扱の少ないアルトコインを早い段階で上場させてきた経緯があります。2026年7月時点の取扱にはBTC、ETH、XRP、SOL、ADA、DOGE、BCH、LTCといった主要銘柄に加え、JMY(JasmyCoin)、DEP、KLAY、OSHI、PEPE、SHIB、TON、SUI、TRUMPなどが並びます。

つまり「数は少ないが、他所にない銘柄が混じっている」構成です。狙っている通貨が決まっているなら、銘柄数の多寡ではなくその通貨を扱っているかどうかで選ぶべきです。

2社の銘柄は完全には重ならない

見落とされがちな点ですが、SBI VCトレードの42銘柄がBITPOINTの29銘柄を丸ごと含んでいるわけではありません。BITPOINT側にだけ存在する銘柄があるため、「銘柄数が多いほうを開けば全部カバーできる」という発想は成り立ちません。

この構造があるからこそ、アルトコインに幅広く触れたい人が両方の口座を持つ選択に合理性が生まれます。合併によって運営法人は同じになりましたが、取扱ラインナップは2026年7月時点でまだ統合されていないためです。

将来サービスが一本化される際、両ブランドの取扱が合算されるのか、片方に寄せられて一部が整理されるのかは公表されていません。どうしても保有し続けたい銘柄がある場合は、統合の案内が出た段階で移管や売却の扱いを必ず確認してください。

銘柄数の比較で気をつけること

取扱銘柄は頻繁に増減します。この記事の数値も2026年7月時点のものであり、口座を開く前には必ず各社の最新の取扱一覧を自分で確認してください。特に「この銘柄が買いたいから開設する」という動機の場合、開設完了までに取扱状況が変わる可能性はゼロではありません。

増やす仕組みを比較する:ステーキング・レンディング・積立

現物を買って持つ以外の選択肢では、両社の差が最も大きく出ます。

ステーキング

ステーキングはSBI VCトレードのみが常設提供しています。2026年7月時点で16銘柄が対象で、ETH、SOL、TRX、ADA、HBAR、AVAX、SUI、TON、DOT、NEAR、ATOM、FLR、APT、ALGO、XDC、OASが対象です。なおXTZ(テゾス)は2026年6月30日をもって対象外となりました。

特徴は、対象銘柄を口座に保有しているだけで自動的に対象となる点です。申込操作が不要なため、初心者でもつまずく箇所がほとんどありません。報酬の配分は実績の75%が利用者、残り25%が運営側という設計です。この25%を高いと見るか、自分でバリデータを選ぶ手間が要らない対価と見るかは考え方次第です。

BITPOINTには2026年7月時点でステーキングに相当する常設サービスがありません。

レンディング(貸出)

レンディングは両社が提供していますが、名称と設計が異なります。

SBI VCトレードの「貸コイン」は、保有する暗号資産や電子決済手段を一定期間貸し出して賃借料を受け取る仕組みです。2026年4月2日には合併記念として特別年率の募集が行われた実績があり、2026年7月16日からはJPYSCを対象としたレンディングの申込受付も始まっています。当初募集は12週間満期で年率3%、通常時は12週間満期で年率1〜3%程度が想定されていると案内されています。

BITPOINTの「貸して増やす」は90日間・年率2%をベースとしつつ、募集回ごとに条件が変わる形式です。

どちらも共通する重要な注意点として、貸出期間中は原則としてその資産を動かせません。相場が急変しても売却できない期間が生じる、という点は必ず理解してから申し込んでください。

積立

積立は下限額に差があります。SBI VCトレードの積立サービスは月500円から、BITPOINTの積立は月5,000円からです。少額で始めたいならSBI VCトレードに分があります。

一方でBITPOINTは、ビットコインの積立についてスプレッド負担が生じない形の積立サービスを提供しています。積立は買付回数が多くなる性質上、1回あたりのスプレッド差が長期で効いてくるため、金額に余裕があってビットコインだけを積み立てるならBITPOINTを選ぶ理由になります。

レバレッジ取引

レバレッジ取引はSBI VCトレードのみの提供です。保有している暗号資産を証拠金に充当でき、売りから入る取引にも対応しています。BITPOINTは現物取引のみです。

ただし、レバレッジ取引は損失が預けた証拠金を超える可能性がある取引です。この記事を読んで取引所を選んでいる段階の人が、最初に触るべき機能ではありません。

BITPOINTが向いているのはこういう人

ここまでの比較を踏まえて、BITPOINTを選ぶ合理的な理由を整理します。

1. BITPOINTにしかない銘柄を買いたい

これが最大の理由です。JMYやDEP、OSHIといった国内での取扱が限られる銘柄を、登録業者を通じて日本円で買えるのはBITPOINTの明確な強みです。

2. ビットコイン積立のコストを抑えたい

積立時のスプレッド負担が生じない設計は、10年単位で積み立てる人にとって無視できない差になります。月5,000円以上を積み立てる前提が置けるなら、この一点でBITPOINTを選ぶ判断は成立します。

3. 機能が少ないほうが迷わない

意外に軽視されがちな点ですが、レバレッジもステーキングも表示されない画面は、初心者にとって「余計なことをしなくて済む」という利点になります。現物を買って持つだけと決めているなら、機能の少なさは欠点ではありません。

4. 板取引を使いたい

24銘柄が取引所形式に対応しており、スプレッドを避けたい取引で選択肢が広く取れます。

SBI VCトレードが向いているのはこういう人

1. 現物以外のこともやる可能性がある

ステーキング、レンディング、レバレッジ、ステーブルコイン。将来やるかもしれない機能が一つでもあるなら、最初からSBI VCトレードを開いておけば口座を増やさずに済みます。

2. 保有しているだけで報酬を得たい

16銘柄が対象のステーキングは、申込操作なしで対象になる点が実務上とても楽です。ETHやSOLを長期保有する予定があるなら、置き場所として合理的です。

3. 少額から積み立てたい

月500円からという下限は、暗号資産を初めて触る人が「まず慣れる」ためのハードルとして適切です。

4. 日本円ステーブルコインに触れておきたい

JPYSCは信託型の日本円建てステーブルコインで、国内の登録業者経由で扱える機会自体が限られています。制度面の動きを実際に触りながら追いたい人には価値があります。

5. 出金の回数が多い

日本円出金が回数制限なしで無料なので、利益確定のたびに現金化する使い方と相性が良いです。

口座開設の手順と、開設前チェックリスト

どちらを選んでも、口座開設の流れはほぼ共通です。

  1. 公式サイトからメールアドレスを登録し、パスワードを設定する。フィッシングサイトを避けるため、検索結果の広告枠からではなくブックマーク経由でアクセスする習慣をつけてください
  2. 氏名・住所・生年月日・職業・投資経験などの基本情報を入力する。住所は本人確認書類の記載と1文字も違わないように入力します。ここの不一致が審査差し戻しの最頻出原因です
  3. 本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出する。マイナンバーカードがあると、スマホ完結の手続きが最も速く進みます
  4. 審査完了の通知を待つ。混雑状況によりますが、スマホ完結型なら当日から翌営業日程度で完了するケースが一般的です
  5. 二段階認証を設定する。SMSではなく認証アプリを推奨します。これは任意ではなく必須の作業だと考えてください
  6. 日本円を入金し、少額で1回だけ買ってみる。いきなり本命の金額を入れず、まず数百円〜数千円で買付から売却までを一通り試して、画面と手数料の実際を確認します

開設前に確認しておくことをチェックリストにしました。

  • 買いたい銘柄が、その取引所の最新の取扱一覧に載っているか確認した
  • 販売所と取引所(板)のどちらで買うかを決めた
  • 二段階認証に使う認証アプリをスマートフォンに入れた
  • 本人確認書類の住所と、入力する住所が一致していることを確認した
  • 年間の取引履歴をダウンロードして保管する運用を決めた
  • 投資に回す金額の上限を、生活費と切り離して決めた

他の国内取引所と比べてどうか

2社に絞る前に、他の選択肢との位置関係も見ておきます。

対 Coincheck

Coincheckはアプリの使いやすさと知名度で選ばれることが多い取引所です。初めて暗号資産に触れる人にとっての分かりやすさでは依然として強く、この点だけを見ればBITPOINT・SBI VCトレードのどちらより取っつきやすいと感じる人はいるでしょう。

一方で、日本円出金に手数料がかかる点や、送金手数料の扱いはコスト面で不利になりやすい部分です。長期保有と積立が中心で、コストを1円単位で削りたいならSBI VCトレード側に分があります。

対 bitFlyer

bitFlyerは運営年数の長さと、板取引の流動性で評価されている取引所です。ビットコインを大きめのロットで板取引したい人にとっては有力な選択肢になります。

ただしステーキング対象銘柄の広さという点では、2026年7月時点でSBI VCトレードの16銘柄という規模が目立ちます。保有しているだけで報酬が発生する設計を重視するなら、比較の軸が変わります。

対 GMOコイン

GMOコインは入出金・送金の手数料無料という点でSBI VCトレードと近い立ち位置にあり、取扱銘柄数も多く、レバレッジ取引にも対応しています。機能の総合力という意味では最も比較対象になりやすい相手です。

差が出るのはステーブルコインの取扱と、SBIグループとしての金融サービス連携の部分です。JPYSCやRLUSDに関心があるならSBI VCトレード、そうでなければ実際の画面を触って好みで決めて構わない程度の差だと考えてよいでしょう。

3社を見たうえでの結論

他社と比べても、BITPOINTとSBI VCトレードのコスト水準は国内で見劣りしません。したがって「この2社のどちらか」で悩んでいる人が、無理に他社を検討し直す必要性は低いと言えます。

リスクと注意点

口座を開く前に、必ず理解しておくべきことを列挙します。

  1. 価格変動リスク:暗号資産の価格は短期間で大きく変動します。1日で数十%動くことも珍しくなく、購入額を大きく下回る可能性は常にあります。生活費や近い将来に使う予定のある資金を投じないでください。
  2. サービス統合に伴う変更リスク:将来的にBITPOINTとSBI VCトレードのサービスは一本化が予定されています。統合の過程で、取扱銘柄や手数料体系、アプリの操作性が変わる可能性があります。運営からの案内は必ず確認してください。
  3. スプレッドという見えないコスト:手数料無料の表示は取引手数料についてのものであり、販売所形式にはスプレッドが存在します。相場急変時には広がるため、想定より高く買い、安く売ることになる場合があります。
  4. レンディング中は資産を動かせない:貸出期間中は原則として売却も送付もできません。急落局面で身動きが取れなくなるリスクを、募集年率と天秤にかけて判断してください。
  5. ステーキング特有のリスク:報酬は変動し、事前に確定した利回りが保証されるものではありません。対象銘柄からの除外も起こり得ます(実際にXTZは2026年6月30日で対象外となりました)。
  6. レバレッジ取引の損失拡大リスク:SBI VCトレードのレバレッジ取引では、相場の急変によって預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。追加入金を求められる事態を想定できないうちは使わないでください。
  7. セキュリティとフィッシング:取引所側の対策とは別に、利用者側での二段階認証設定と、正規サイト以外にログイン情報を入力しない習慣が必要です。ログイン情報を尋ねるメールやSMSに応じてはいけません。
  8. 税務上の取り扱い:日本国内において暗号資産の利益は原則として雑所得として扱われ、確定申告が必要になる場合があります。ステーキング報酬やレンディングの賃借料も課税対象となり得ます。取引履歴は必ず保管し、具体的な申告方法については税理士など専門家に相談してください。

まとめ

BITPOINTとSBI VCトレードは、2026年4月1日の合併によってすでに同じ会社が運営する2つのブランドになりました。それでも2026年7月時点では、選ぶ側にとって意味のある違いが残っています。

改めて整理すると、判断軸は次の3つに集約されます。

第一に、現物を買う以外のことをするかどうか。ステーキング、レバレッジ、ステーブルコインのいずれかに関心があるなら、SBI VCトレード以外に選択肢はありません。16銘柄のステーキングは保有しているだけで対象になる設計で、手間の少なさが際立ちます。

第二に、買いたい銘柄が決まっているかどうか。BITPOINTの29銘柄には国内で取扱の少ないアルトコインが含まれており、それが目的なら銘柄数の差は無関係です。

第三に、積立の条件。月500円から始めたいならSBI VCトレード、月5,000円以上でビットコインをスプレッド負担なく積み立てたいならBITPOINTです。

手数料の水準は両社とも国内で見劣りせず、ここで悩む必要はほとんどありません。日本円出金の無料回数だけがはっきりした差ですが、月1回の出金で足りる人にとっては実質的な違いになりません。

最後に一つ付け加えておきます。この2社は口座維持手数料がかからないため、迷うくらいなら両方開いてしまうという選択も現実的です。取扱銘柄の穴を互いに埋められますし、統合の方向性が見えた時点で片方に寄せれば済みます。ただし口座を増やすほど年間の損益集計は面倒になるので、取引履歴を毎月保存する習慣だけは最初から作っておいてください。

本記事の数値と取扱状況はすべて2026年7月時点のものです。暗号資産の取引には元本を割り込む可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

FAQ

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