はじめに:BITPOINT と SBI VCトレードの位置づけ

BITPOINT と SBI VCトレードは、それぞれ強みの方向性がはっきり異なる 2 社です。

  • BITPOINT: 主要手数料が全部無料という国内では珍しい料金体系と、DEP・JMY・TSUGT・GXE など国内独占の独自上場銘柄が強み
  • SBI VCトレード: SBIホールディングス系の信頼性、住信SBIネット銀行との親和性、ステーキング・レンディングの充実

本記事では両社を、手数料・取扱銘柄・運営母体・派生サービス・セキュリティの観点で横断比較し、用途別の最適解と併用パターンを示します。総合的な比較はビットコイン取引所おすすめ比較ランキングもあわせて参照してください。

基本スペック比較

項目 BITPOINT SBI VCトレード
運営会社 株式会社ビットポイントジャパン SBI VCトレード株式会社
親会社 リミックスポイント子会社 SBIホールディングス
取扱銘柄数 約 23 銘柄 約 23 銘柄
取引所形式手数料 無料 Maker -0.01% / Taker 0.05%
販売所 スプレッドのみ スプレッドのみ
レバレッジ 非対応 非対応
入金手数料 無料 無料
出金手数料 無料 無料
暗号資産送金 無料 無料
自動積立 対応 対応
ステーキング 対応 対応(充実)
貸暗号資産(レンディング) 対応 対応
独自上場銘柄 DEP、JMY、TSUGT、GXE など なし
住信SBIネット銀行連携 なし あり
金融庁登録 あり あり

手数料の比較

取引所形式(現物)

BITPOINT は取引所・販売所の取引手数料がすべて無料という、国内では珍しい料金体系です。SBI VCトレードは取引所形式が Maker -0.01% / Taker 0.05% で、Maker はリベートになりますが「無料」のインパクトには及びません。

月 100 万円取引・Maker 80% / Taker 20% の想定での比較:

  • BITPOINT: 0 円(全額無料)
  • SBI VCトレード: 80 万円 × -0.01% + 20 万円 × 0.05% = -80 + 100 = +20 円(手数料)

BITPOINT の手数料無料は、頻繁に売買する運用ほど効いてきます。

入出金・送金

両社とも日本円入出金・暗号資産送金が無料で、ここでは差がありません。月数回の出金がある運用でも、年間の入出金・送金コストはどちらもゼロに抑えられます。

スプレッド(販売所)

どちらも販売所はスプレッド形式で、即時購入の利便性とトレードオフです。スプレッド水準は中位(1〜3% 程度)。販売所メインで使うとどちらもコストが嵩むため、慣れたら必ず取引所形式に切り替える運用が前提です。

手数料の全体構造は取引所手数料比較で詳しく扱っています。

取扱銘柄の比較

BITPOINT(約 23 銘柄)

BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、ADA、DOT、LINK、TRX、TSUGT、JMY、IOST、KLAY、MATIC、SHIB、DEP、ATOM、AVAX、CHZ、SOL、FLR、APT、GXE など。国内では BITPOINT のみで取引できる独自上場銘柄として:

  • DEP(DEAPcoin): ゲーム・GameFi 系プロジェクト
  • JMY(ジャスミーコイン): IoT データ管理プロジェクト
  • TSUGT: 国内ブロックチェーン関連トークン
  • GXE(XANA エコシステム): メタバース系

これらの銘柄をピンポイントで取得したい場合、BITPOINT が国内唯一の選択肢になります。

SBI VCトレード(約 23 銘柄)

BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、ADA、DOT、LINK、SOL、AVAX、ATOM、MATIC、SHIB、DAI、CHZ、APE、AXS など、メジャー通貨+主要アルトコインを中心とした安定的な構成。SBI グループのリスク基準でフィルタリングされた銘柄ラインナップで、独自銘柄はありません。

銘柄ラインナップでの選び分け

  • メジャー通貨+主要アルトコインで足りる: 両社で大きな差はない
  • DEP・JMY・TSUGT・GXE などの独自銘柄が欲しい: BITPOINT 一択
  • メタバース・GameFi 系銘柄を国内で組みたい: BITPOINT が候補
  • SBI グループのリスク基準で選びたい: SBI VCトレード

運営母体・信頼性の比較

BITPOINT

株式会社ビットポイントジャパンが運営、親会社は東証スタンダード上場の株式会社リミックスポイント。2019 年に約 35 億円規模のホットウォレット流出事件を経験し、その後体制を強化してきました。事件以降は重大インシデントなく運営継続中で、ISMS 取得、JVCEA 加盟。

資本規模では SBI に比べ小さいものの、暗号資産専業として運営ノウハウを蓄積しています。

SBI VCトレード

SBI VCトレード株式会社は SBIホールディングスの 100% 子会社。SBIホールディングスは東証プライム上場の総合金融グループで、証券(SBI証券)・銀行(住信SBIネット銀行)・保険・ベンチャーキャピタルなど多角化しています。

金融グループ全体としてのセキュリティ・コンプライアンス体制が強固で、暗号資産取引でも証券会社並みのリスク管理が適用されます。住信SBIネット銀行を使っているユーザーは、入出金の親和性が高い利点もあります。

評価

資本規模・運営母体の信頼性で SBI VCトレードが明確に優位です。BITPOINT は事件後の体制強化を経て現在は水準以上の運用ですが、過去事件のマイナス評価は完全には消えていません。長期保管・大口取引のメイン口座としての安心感では SBI VCトレードが上です。詳細は取引所セキュリティ比較も参照してください。

派生サービスの比較

BITPOINT の派生サービス

  • 積立: 月 500 円から、毎日・毎月選択可能
  • ステーキング: ETH、ADA、DOT、SOL など対応
  • レンディング: 暗号資産を貸し出して利息を得る
  • 独自上場銘柄: DEP、JMY、TSUGT、GXE

SBI VCトレード の派生サービス

  • 積立: 月 500 円から、頻度・金額選択可能、口座振替で完全自動化
  • ステーキング: 多銘柄対応、年率も比較的安定
  • 貸暗号資産: SBI グループの審査基準
  • 住信SBIネット銀行連携: 入出金が円滑
  • NFT: SBI NFT マーケットプレイス連携の動きあり
  • SBI証券との連携: 株式投資との一体管理

評価

派生サービスの広さは SBI VCトレードがやや優勢です。SBI グループとしてのインフラ(証券・銀行・税務サービス)を活かした多角的な運用ができる点が強みで、特に住信SBIネット銀行ユーザーや SBI証券ユーザーには大きなメリットがあります。

BITPOINT は独自上場銘柄でしか得られない価値(DEP・JMY・TSUGT・GXE)が決定打になります。

アプリの使いやすさ

BITPOINT のアプリ

BITPOINT のアプリはシンプルで、初心者でも迷いにくい設計です。チャート機能・板表示・注文画面が分かりやすく整理されています。500 円から少額取引可能で、独自銘柄の購入も同じアプリ内で完結します。

SBI VCトレードのアプリ

SBI VCトレードのアプリは、SBIグループの他サービス(住信SBIネット銀行、SBI証券)との連携を意識した UI で、金融サービスとしての親和性が高い設計。チャート機能・板表示・積立設定までカバーしています。

評価

両社とも初心者向けの分かりやすさを優先した設計で、目立った差はありません。SBIユーザーは SBI VCトレード、独自銘柄狙いは BITPOINT、というシンプルな分け方で問題ありません。

用途別おすすめ

A. コスト最優先・手数料完全無料を求める層

BITPOINT: 入出金・送金・取引手数料が全部無料。長期運用のランニングコストを完全にゼロに近づけられる

B. 独自上場銘柄が欲しい層

BITPOINT: DEP・JMY・TSUGT・GXE は国内では BITPOINT 独占。テーマや思想に共感する銘柄をピンポイントで取得

C. SBIグループ・住信SBIユーザー

SBI VCトレード: 住信SBIネット銀行との親和性、SBI証券との一体管理。SBIエコシステムでの運用が円滑

D. 信頼性・運営母体の堅牢性重視

SBI VCトレード: 東証プライム上場の総合金融グループ、長期保管口座のメイン候補

E. ステーキング充実

SBI VCトレード: 多銘柄対応、年率も比較的安定。BITPOINT もステーキング提供だが、SBI VCトレードのほうがインフラ充実

F. 自動積立

両社とも対応: 月 500 円から、口座振替で完全自動化。コスト面では BITPOINT、信頼性では SBI VCトレード

併用パターンの設計

両社を併用するなら、以下のような設計が現実的です。

パターン A: SBIメイン × BITPOINTサブ

  • SBI VCトレード: メイン口座。長期保管・ステーキング・住信SBI連携での入出金
  • BITPOINT: サブ口座。独自銘柄(DEP・JMY・TSUGT・GXE)の取得、手数料完全無料での頻繁な売買

資産の大半を SBI VCトレード、独自銘柄分や頻繁な売買用に BITPOINT、という配分。SBI のコスト面の弱みを BITPOINT で補完しつつ、信頼性の中心は SBI に置くバランス重視構成です。

パターン B: 用途完全分割

  • BITPOINT: 短期売買・独自銘柄・コスト最適化
  • SBI VCトレード: 長期保管・ステーキング・自動積立

資産を半々程度に分散し、用途別に並列運用するパターン。リスク分散・取引所側のメンテナンス耐性が高まりますが、税務処理の手間は 2 口座分です。

まとめ:手数料の BITPOINT、信頼性の SBI VCトレード

BITPOINT と SBI VCトレードは、それぞれ強みの方向性が明確に異なる 2 社です。

  • BITPOINT: 主要手数料が全部無料、DEP・JMY・TSUGT・GXE などの独自上場銘柄、コスト最優先派の選択肢
  • SBI VCトレード: SBIホールディングス系の信頼性、住信SBIネット銀行との親和性、ステーキング充実、長期保管口座のメイン候補

初心者で信頼性重視・SBIユーザーなら SBI VCトレード、コスト最優先・独自銘柄狙いなら BITPOINT、というシンプルな選び分けが現実的です。両社を併用すれば、コスト優位と信頼性を両立できる構成も組めます。最新の手数料・キャンペーン条件は両社の公式サイトで必ずご確認ください。