資金調達率(ファンディングレート)とは:プラスならロングが払う

資金調達率(ファンディングレート、FR)とは、満期のない無期限先物の価格を現物価格に近づけるために、ロングとショートの保有者同士が定期的にやり取りする手数料の率です。

向きは1つだけ覚えれば足ります。FRがプラスならロングがショートに払い、マイナスならショートがロングに払います。取引所が受け取る手数料ではなく、ユーザー同士の受け渡しです。

結論として、FRは「ポジションを持ち続けるコスト」であると同時に「市場がどちらに偏っているか」を示す数字です。短期売買でも、精算時刻をまたぐなら必ず確認する必要があります。

海外の無期限先物では8時間ごと(1日3回)の精算が標準で、Hyperliquidのように1時間ごとに払う取引所もあります。国内の暗号資産FX・CFDは日次の手数料が中心で、仕組みがかなり違います。

海外取引所の全体像は 海外取引所の選び方 にまとめています。本記事はその中でも、先物を持つ人が毎回向き合うFRだけを深掘りします。

なぜ無期限先物にだけFRがあるのか

通常の先物は満期日に現物価格で決済されるため、期日が近づくと価格が自然に現物へ寄っていきます。無期限先物には満期がないので、この「寄せる力」を別の仕組みで作る必要があります。

それがFRです。先物が現物より高ければロングに払わせてロングを減らし、安ければショートに払わせてショートを減らします。払う側が嫌がって建玉を閉じることで、価格差が縮む設計です。

運営者 CryptoAI がFRを毎時見ている理由

本記事を書いている CryptoAI は、Hyperliquid で LLM とルールベースを組み合わせた自動売買botを実運用しています。Hyperliquid は1時間ごとにFRを精算するため、毎時の値を確認する運用にしています。

本記事の数値は、すべて各取引所の公開APIまたは公式ページで取得した値です。取得日時は2026年10月4日(日本時間)で、表ごとに対象の時刻を書いています。

資金調達率の計算方法と支払い間隔

資金調達率の計算式は、多くの取引所で「平均プレミアム指数+金利成分(上下限つき)」という同じ形をしています。金利成分は8時間あたり0.01%に固定されている取引所が大半です。

基本の計算式

Binanceの資金調達率の解説 では、FR=平均プレミアム指数+clamp(金利−プレミアム指数, ±0.05%)と説明されています。金利は1日0.03%、つまり8時間0.01%です。

clamp は「上下の幅で切る」という意味です。プレミアム指数が−0.04%〜+0.06%の範囲にある間は、FRがちょうど0.01%に張り付きます。平時に0.01%前後の値が並ぶのはこのためです。

BTCCの資金調達費用の説明 も、平均プレミアム指数とクランプを使う同じ型の式を示しており、利率インデックスは0.01%とされています。

プレミアム指数とは

プレミアム指数は、先物の板で一定額を約定させたときの価格(インパクト価格)が、現物の指数価格からどれだけ離れているかを表す比率です。先物が高いほどプラス、安いほどマイナスに振れます。

TradingViewの資金調達率ガイド も、FR=金利+プレミアム指数と整理しています。先物が現物より高い状態をコンタンゴ、低い状態をバックワーデーションと呼びます。

支払額の式

支払額は「ポジション価値×資金調達率」です。証拠金ではなく、レバレッジをかけた後のポジション全体にかかる点が重要です。

BTCCでは、ポジション価値=相手方の最良気配値×数量と定義されています。Hyperliquidは Hyperliquidのファンディング仕様 で、数量×オラクル価格×FRと説明しています。

支払い間隔と時刻

取引所 精算間隔 精算時刻(日本時間) 上限・下限の扱い
BTCC 8時間 1:00・9:00・17:00 相場急変時に上下限と精算回数を変更する場合あり
Binance 8時間(一部銘柄は4時間) 1:00・9:00・17:00 銘柄により±2%など
OKX 8時間 1:00・9:00・17:00 BTC無期限は±0.375%(APIの表示)
Hyperliquid 1時間 毎時0分 1時間あたり4%

BTCCの時刻と上下限の扱いは、資金調達費用の公式説明で2026年10月4日に確認しました。BTCCは、相場が大きく動いたときに上下限を調整し、精算を1日3回より増やす権利があると明記しています。

Binanceの4時間銘柄は、公開APIの銘柄設定(fundingIntervalHours)で確認できます。同じ取引所でも銘柄によって間隔が違うため、アルトコインを持つときは個別に見る必要があります。

Hyperliquidの「1時間ごと」の読み方

Hyperliquid は計算上は8時間あたりのFRを出し、その8分の1を毎時払う方式です。金利成分は1時間あたり0.00125%で、8時間に直すと他社と同じ0.01%になります。

公式の説明では、この金利成分は年率で約11.6%をショートに払う水準にあたります。FRの画面値を他社と比べるときは、1時間値を8倍するのを忘れないようにしてください。

ファンディングレートの計算例:支払額はいくらになるか

ここでは2026年10月4日の公開APIで確認したビットコイン価格(約8万5,300ドル)に近い、1BTC=8万5,000USDTを使って計算します。為替換算はせず、USDTのまま示します。

計算例1:0.1BTCのロングをFR0.01%で持つ

ポジション価値は8万5,000×0.1=8,500USDTです。FR0.01%なら1回の支払いは0.85USDT、1日3回で2.55USDTです。

30日持ち続けると約76.5USDTで、ポジション価値の約0.9%にあたります。平時の0.01%でも、1か月単位では無視できない額になります。

計算例2:レバレッジ10倍だと証拠金に対して何%か

同じ8,500USDTのポジションを証拠金850USDT・10倍で持つと、FRの額は計算例1と変わりません。変わるのは証拠金に対する比率です。

30日で約76.5USDTの支払いは、証拠金850USDTの約9%にあたります。FRはポジション全体にかかるので、レバレッジを上げるほど証拠金を削る速度が上がります。

計算例3:BTCCの直近7日平均FRで持った場合

後で示すとおり、BTCCのBTCUSDTのFRは2026年9月28日〜10月4日の21回平均で+0.0215%でした。この水準が続いたと仮定すると、8,500USDTのロングは1回約1.83USDTを払います。

1日では約5.48USDT、30日では約164USDTです。平時の0.01%の約2倍の負担になります。これは過去7日の平均を延長した試算で、将来の値を示すものではありません。

計算例4:FRがマイナスのときにショートを持つ

FRが−0.01%で8,500USDTのショートを持つと、ショート側が1回0.85USDTを払い、ロング側が受け取ります。マイナスはロングが得をする向き、と覚えておくと混乱しません。

公式の計算例との照合

BTCCの公式説明は、1BTC・相手方最良気配値9万5,000USDT・FR0.02%で、資金調達料19USDTという例を載せています。9万5,000×0.02%=19なので、上の計算方法と一致します。

主要取引所の資金調達率を同じ日時で比べた結果(2026年10月4日確認)

同じ精算時刻のFRを並べると、BTCCのFRはBinance・OKX・Hyperliquidより高い水準で推移していました。BTCCでロングを長く持つ場合、保有コストの差は小さくありません。

2026年10月4日17時(日本時間)の精算値

取引所 BTC無期限 ETH無期限 取得元
BTCC +0.0190% +0.0472% 公式の資金調達率ページの履歴データ
Binance +0.0035% +0.0055% 公開API(fundingRate)
OKX +0.0014% +0.0018% 公開API(funding-rate-history)
Hyperliquid +0.0090% +0.0100% 公開API(9時〜17時の毎時FRの合計)

Hyperliquidは毎時精算なので、他社の8時間1回と比べるために、同じ8時間に払われた8回分を合計しました。BTCCの値は BTCCの資金調達率ページ の履歴と同じデータです。

取得したのは2026年10月4日21時ごろ(日本時間)です。Hyperliquid は {"type":"metaAndAssetCtxs"} で現在値、fundingHistory で毎時の履歴を取れます。21時4分時点のBTCの現在値は1時間あたり+0.00125%でした。

直近7日間の平均と年率換算(BTC)

取引所 1回平均(8時間換算) 7日合計 単純年率 マイナスだった回数
BTCC +0.0215% +0.4515% 約23.5% 21回中1回
Binance +0.0037% +0.0781% 約4.1% 21回中3回
OKX +0.0035% +0.0744% 約3.9% 21回中3回
Hyperliquid +0.0072% +0.1520% 約7.9% 168時間中12時間

対象は2026年9月28日1時〜10月4日17時(日本時間)に精算された分です。単純年率は7日合計÷7×365で出した参考値で、複利や今後の変動は考えていません。

BTCCの7日間の範囲は−0.0075%〜+0.0375%でした。Binanceは−0.0026%〜+0.0100%で、金利成分の0.01%を上限に張り付く形でした。

直近7日間の平均と年率換算(ETH)

取引所 1回平均(8時間換算) 7日合計 単純年率 マイナスだった回数
BTCC +0.0392% +0.8238% 約43.0% 21回中0回
Binance +0.0045% +0.0936% 約4.9% 21回中1回
OKX +0.0039% +0.0821% 約4.3% 21回中1回
Hyperliquid +0.0100% +0.2100% 約11.0% 168時間中0時間

ETHでは差がさらに開きました。HyperliquidのETHは168時間すべてが+0.00125%で、金利成分だけが払われる「平時の張り付き」状態でした。

この差をどう読むか

FRの式は取引所ごとの先物価格と指数価格の差で決まるため、ロングの需要が多い取引所ほどFRは高くなります。BTCCが高い理由は公表されていませんが、式から読む限り、BTCC内でロングが相対的に多かったと考えられます。

実務的な結論は単純です。BTCCで数日以上ロングを持つなら、取引手数料と同じくらいFRの累計を気にする必要があります。逆にBTCCでショートを持つ人は、この期間はFRを受け取る側でした。

BTCCの取引手数料は、BTCC公式の手数料ページで一般ユーザー(VIP0)がテイカー0.055%・メイカー0.03%です(2026年10月4日確認)。FRは手数料表に載らない保有コストなので、手数料とは別に見積もってください。

ファンディングレートがマイナスの意味とセンチメントの読み方

ファンディングレートがマイナスとは、先物が現物より安く、ショートがロングに払っている状態です。下落に賭ける人が多いことを示し、市場の弱気の強さを測る目安になります。

FRの水準と読み方の目安

FRの水準(8時間あたり) 状態 読み方
+0.01%前後 平常 金利成分だけが払われている
+0.03%〜+0.05%が続く ロング優勢 先物の上乗せが大きく、保有コストが重い
+0.09%前後以上 極端なロング過熱 年率換算で100%前後の水準
0%〜−0.01% ややショート優勢 弱気に傾いている
−0.01%より深いマイナスが続く ショート過熱 ショートの巻き戻しが起こりやすい形

表の水準は、過去の局面と計算式から作った目安で、どの取引所にも当てはまる基準ではありません。BTCCのように平時から高めに出る取引所もあるため、同じ取引所の過去の値と比べるのが基本です。

プラスが当たり前という前提

FRの式には0.01%の金利成分が入っているため、何もなくても少しプラスに寄ります。BitMEXの調査では、2025年7〜9月期のFRは 約92%の時間でプラスだった とされています。

同じ調査では、BTCのFRがちょうど0.01%だった時間が78.19%でした。つまり「プラスだから強気」とは言えず、意味があるのは0.01%からどれだけ離れているかです。

マイナスが示すこと

マイナスはショートが手数料を払ってでもポジションを持ちたい状態です。悲観が強いサインですが、ショートが積み上がるほど、価格が少し戻っただけで損切りのショート決済が連鎖しやすくなります。

これがショートスクイズと呼ばれる動きです。ただしマイナスだから反発する、という決まりはありません。FRは「偏り」を示すだけで、方向を予言する指標ではない点に注意してください。

FRを単独で使わない

FRと合わせて見たいのは、未決済建玉(OI)と価格の動きです。OIが増えながらFRが上昇しているなら新規のロングが積み上がっており、OIが減りながらFRが低下しているならロングの手仕舞いが進んでいます。

確認先としては、各取引所の資金調達率ページのほか、TradingViewのインジケーターで取引所別・集計のFRを表示できます。複数の取引所を並べて、1社だけが極端なのか、市場全体がそうなのかを見分けます。

過去の極端値:資金調達率が大きく振れた4つの局面

過去の極端なFRは、上昇の過熱局面とパニック的な下落局面の両方で記録されています。日付と出典が確認できたものを4つ挙げます。

1. 2024年2月:BinanceのBTCで年率100%超

CoinDeskの2024年2月27日の記事 によると、BinanceのBTC無期限の年率換算FRが少なくとも1年ぶりに100%を超えました。Bybitは95%、Deribitは56%でした。

年率100%は8時間あたりに直すと約0.091%で、平時の約9倍です。このときBTCは5万7,000ドル近くまで上昇しており、米国の現物ETFへの資金流入期待が背景とされました。

2. 2024年3月:最高値更新後の急落でリセット

CoinDeskの2024年3月6日の記事 は、BTCが6万9,000ドル超の最高値をつけた後に5万9,700ドルまで約10%下げたと報じました。下落の前は年率100%超、一部で150%以上の値があったとされます。

この下落で約10億ドルのレバレッジポジションが清算され、FRは年率20%未満に戻りました。過熱したFRが価格の急落と清算でリセットされる典型例です。

3. 2025年10月10日:190億ドル規模の清算

2025年10月10日、米国の対中関税の発表をきっかけに暗号資産市場が急落しました。CoinSharesの解説 によると清算額は約190億ドルで、BTCは12万2,574ドルから10万4,782ドルまで下げました。

insights4vcの分析 では清算額は193億ドル、その87%がロングで、影響を受けた口座は162万とされます。取引所別ではHyperliquidの清算が100億ドル超と最大でした。

4. 2026年3〜4月:2023年以来のマイナス

CoinDeskの2026年4月16日の記事 は、Glassnodeのデータで、BTCのFRが7日移動平均で約−0.005%と2023年以来の低さになったと報じました。

CoinMarketCapの解説 も同じ値を伝えています。注目点は、FRがマイナスのままBTCが6万ドル台から7万5,000ドル前後まで上昇していたことです。

過去の局面から言えること

両記事は、2020年3月・2021年半ば・2022年11月のFTX破綻・2023年の米銀破綻でも、深いマイナスが安値圏と重なったと整理しています。一方でCoinMarketCapの記事は、マイナスだけで反転が保証されるわけではないとも書いています。

極端なFRは「片側にポジションが偏りすぎている」ことの記録です。その偏りが解消されるときに価格が大きく動きやすい、というところまでが、過去から言える範囲です。

FRアービトラージ(現物ロング+先物ショート)の仕組みと収支の試算

FRアービトラージとは、現物を買うと同時に同じ量の無期限先物をショートし、価格変動を相殺したままFRだけを受け取る取引です。キャッシュ・アンド・キャリーとも呼ばれます。

仕組み

価格が10%上がれば現物が10%の利益、先物ショートが10%の損失で、合計はほぼゼロです。値動きの影響を消したうえで、FRがプラスの間はショート側として毎回FRを受け取ります。

2024年2月のCoinDeskの記事でも、FRの急騰はヘッジファンドにとって大きな裁定機会になっていると紹介されていました。FRが高い局面ほど、この取引の利回りは上がります。

収支の試算(前提を明記)

以下は2026年9月28日〜10月4日の実測FRを当てはめた試算です。手数料は取引所や会員ランクで変わるため、ここでは片道0.05%と仮定しています。特定の取引所の手数料ではありません。

項目 ケースA:BTCCのBTC平均FR ケースB:BinanceのBTC平均FR
ポジション 現物1万USDT+先物ショート1万USDT 同じ
7日間のFR受取(7日合計率) 45.15USDT(0.4515%) 7.81USDT(0.0781%)
手数料(4回×0.05%と仮定) 20.00USDT 20.00USDT
7日間の差引 +25.15USDT −12.19USDT

ケースAで使う資金を、現物1万USDTと先物の証拠金1万USDTの計2万USDTとすると、7日で約0.13%の収益です。ケースBでは7日では手数料を回収できません。

損益分岐の考え方

手数料が往復で0.2%なら、FRの累計がポジションの0.2%を超えるまで利益は出ません。FRが0.01%のままなら20回分、約7日が必要です。

FRが高いうちに始め、低くなっても数日は待てる資金で行うのが前提になります。短期で出入りすると、手数料だけが積み上がりやすい取引です。

試算に入っていないリスク

  1. FRの反転:マイナスに転じると、ショート側が払う側になります
  2. 先物側の清算:価格が急騰すると、ショートの証拠金が不足して清算される場合があります
  3. 価格差の変動:先物と現物の価格差が広がると、決済時に差損が出ます
  4. 取引所の停止:2026年9月24日にBitgetがハッキングで出金を止めたように、片側の資金が動かせなくなる場合があります
  5. 税金:受け取ったFRも損益の一部になり、日本の居住者は原則として雑所得の総合課税です

2つの取引所にまたがる場合は、送金の時間と手数料も加わります。現物と先物が同じ取引所にあれば送金は不要ですが、その取引所に資金が集中するリスクを負います。

FRの受け払いを含めた税金の最終的な判断は、税理士など専門家に相談してください。

国内CFD・暗号資産FXのファンディングレートとの違い

国内の暗号資産FX・CFDのファンディングレートやレバレッジ手数料は、多くが日次で、取引所が決めた率をユーザーと取引所の間で受け払いする仕組みです。海外の無期限先物のようなユーザー同士の受け渡しとは別物です。

国内サービスの比較(2026年10月4日確認)

サービス 名称 頻度 料率の決まり方 符号の意味
GMOコイン 暗号資産FX レバレッジ手数料 1日1回(朝6時の建玉) 建玉の評価額×0.04%/日で固定 ロング・ショートとも支払い
SBI VCトレード レバレッジ取引 ファンディングレート 1日1回(翌朝6時59分59秒のロールオーバー) カバー先の率などから毎日算出 プラスは支払い・マイナスは受取り
bitFlyer Crypto CFD レバレッジポイント+ファンディングレート 前者は1営業日ごと、後者は8時間おき 前者は0.04%/日、後者はCFDと現物の乖離から算出 価格が現物より高ければロングが払う
SBI FXトレード SBIビットコインFX ファンディングレート 1日1回(朝6時30分) 公表値 プラスは受取り・マイナスは支払い

GMOコインの条件は GMOコインの暗号資産FXの商品説明 で確認しました。個人のレバレッジは2倍で、ロング・ショートどちらでも0.04%/日を払います。

SBI VCトレードは SBI VCトレードのファンディングレート掲載ページ で日々の率を公表しています。10月4日分のBTC/JPYは、ロング−0.002%・ショート+0.016%でした。

同社はプラスの場合に顧客から受け取り、マイナスの場合に顧客に渡すと書いています。つまりこの日はロングが少し受け取り、ショートが払う設定でした。名称は 2024年1月の変更 で「レバレッジ手数料率」から改められています。

bitFlyerは bitFlyer Crypto CFDの取引説明書 で、0.04%/日のレバレッジポイントに加え、8時間おきのファンディングレートを授受すると説明しています。国内でも海外型に近い仕組みを持つ例です。

符号の定義が会社ごとに違う

SBI FXトレードのよくある質問 では、プラスは受取り、マイナスは支払いとされています。SBI VCトレードとは符号の意味が逆です。

海外の無期限先物は「プラスならロングが払う」でほぼ統一されています。国内サービスでは、同じ「ファンディングレート」という言葉でも、まず符号の定義を確認してください。

年率で見た負担の違い

GMOコインの0.04%/日を単純に年率にすると約14.6%です。海外の平時の0.01%×3回×365日は約11%なので、平時なら大きくは変わりません。

違いが出るのは相場が偏ったときです。海外の無期限先物では、偏りが強いと年率100%を超えることがあり、逆にマイナス局面では受け取る側に回れます。国内の固定型は、どちらの局面でも同じ率を払います。

国内取引所の現物で長く持つ場合は、そもそもFRはかかりません。現物とレバレッジの選び方は 国内取引所の比較 も参考にしてください。

BTCCで資金調達率を確認する方法

BTCCでは、公式の資金調達率ページで銘柄ごとの過去7日間のグラフと精算履歴を誰でも確認でき、取引画面でもエントリー前に現在のFRを確認できます。以下は2026年10月4日に公式サイトで確認した内容です。

手順

  1. BTCC公式サイトの資金調達率ページを開く(ログイン不要)
  2. 銘柄(例:BTCUSDT)を選び、「過去7日間の資金調達率」のグラフで推移を見る
  3. 「履歴」の表で、日付・先物の銘柄・資金調達率の3列を確認する
  4. 取引画面で、次の精算までの時間と現在のFRを確認してから注文する
  5. 保有後は、資金記録の画面で実際に受け払いした資金調達費用を確認する

BTCCの精算は日本時間の1時・9時・17時です。たとえば16時50分にロングを建てると、10分後の17時の精算で1回分を払う可能性があります。精算直前の新規建ては、FRの向きを見てから判断します。

確認の前に用意するもの

  • BTCCの口座(未登録なら BTCCの口座開設 を参照)
  • 取引したい銘柄のティッカー(BTCUSDTなど)
  • 保有予定の期間(何回の精算をまたぐか)
  • FRを含めた1日あたりの保有コストの上限

BTCCの注文画面の使い方は BTCCの使い方 で手順を追っています。評判や運営体制を先に確認したい人は BTCCの評判 もあわせて読んでください。

BTCCの事実関係

BTCCは2011年創業の先物中心の取引所です。日本の金融庁には登録されていませんが、令和8年9月版までの金融庁の無登録業者への警告リストには記載がありません。

ただし金融庁は、リストに載っていない業者でも無登録業者に該当し得ると明記しています。2026年7月に成立した改正金融商品取引法では、無登録業者への罰則が引き上げられます。利用するかどうかは、こうした事実を踏まえて判断してください。

資金調達率で損をしないための注意点

資金調達率で損をしないためには、「保有期間×FR×ポジション価値」を事前に見積もり、精算時刻と取引所ごとの差を確認しておくことが基本です。よくある失敗を番号つきで挙げます。

  1. 証拠金ではなくポジション全体にかかることを忘れる:10倍なら証拠金に対する負担も10倍になります
  2. 精算時刻の直前に建てる:数分の保有でも1回分を払うことがあります
  3. 1時間精算の値を8時間値と比べる:Hyperliquidなどは8倍して比べます
  4. 取引所ごとの差を見ない:今回の実測ではBTCCのBTCのFRがBinanceの約6倍でした
  5. 「プラス=強気」と読み違える:平時から0.01%のプラスが基準です
  6. マイナスを反発の合図と決めつける:2026年3〜4月のようにマイナスが長く続く局面もあります
  7. 上下限の変更を想定しない:BTCCは相場急変時に上下限と精算回数を変える場合があると明記しています
  8. 国内サービスの符号を海外と同じだと思い込む:SBI VCトレードとSBI FXトレードでも意味が逆です
  9. FRの受け払いを損益計算から外す:確定申告では取引手数料と同じく損益に含めて整理します

長期保有ならFRの累計を毎週確認する

数日以上持つポジションは、週に1回、FRの累計を確認する習慣をつけると負担を把握しやすくなります。BTCCなら資金記録で実際の受け払い額を見られます。

CryptoAI の自動売買botでも、FRは毎時の監視項目の1つです。保有中のポジションに不利なFRが続く場合は、保有コストとして判断材料に入れています。

先物取引そのものの始め方は ビットコイン先物のやり方 で扱います。FRは先物の基本コストの1つとして、手数料・清算価格とあわせて確認してください。

HyperliquidなどのDEXで先物を取引する場合のFRと手数料の違いは、Perp DEXの比較で試算しています。

まとめ:資金調達率は「保有コスト」と「偏りの温度計」

資金調達率(ファンディングレート)は、無期限先物の価格を現物に寄せるための、ロングとショートの間の受け渡しです。プラスならロングが払い、マイナスならショートが払います。

計算式は多くの取引所で「プレミアム指数+金利成分0.01%」の型で、支払額はポジション価値×FRです。海外は8時間ごとが標準、Hyperliquidは毎時、国内は日次の固定型が中心です。

2026年10月4日に確認した直近7日では、BTCCのBTCのFRは平均+0.0215%で、Binanceの+0.0037%より高い水準でした。BTCCでロングを長く持つなら、FRの累計を手数料と同じように見積もってください。

極端なFRは過熱や悲観の記録であって、価格の方向を決めるものではありません。FRアービトラージも手数料・清算・取引所停止のリスクを含むため、試算の前提を自分の条件で置き直してから判断してください。

Hyperliquidの紹介コード「CRYPTOAI」

Hyperliquidを使うなら、紹介コード「CRYPTOAI」を入れると取引手数料が4%割引になります。紹介リンクから登録するか、Referrals画面の「Enter Code」に入力してください(割引率は2026年10月4日に公式画面で確認)。

このコードは運営者CryptoAIのもので、コード経由の取引手数料の一部が運営者に支払われます。