ビットコインの出金方法:結論は「板で売って、出金無料の取引所から銀行へ」

ビットコインを日本円にして引き出すには、取引所で売って日本円残高にし、それを本人名義の銀行口座へ出金します。ビットコインのまま銀行には入れられないので、必ず「売る」と「出金する」の2段階になります。

コストを抑えるなら、販売所ではなく取引所(板)で売り、日本円の出金手数料が無料の取引所から出すのが基本です。GMOコインとSBI VCトレードは、日本円の出金もビットコインの送付も無料です。

  • 日本円にして銀行へ:板で売る → 日本円の出金(GMOコイン・SBI VCトレードは無料)
  • ビットコインのまま別の取引所やウォレットへ:送付(GMOコイン・SBI VCトレードは無料、他社は1回5,000〜8,000円ほど)
  • 海外の取引所やウォレットにある分:国内の取引所へ送ってから売り、日本円で出金する

まだ口座が無い人は、取引所の選び方を仮想通貨の買い方・口座開設で先に確認してください。

GMOコインの公式サイトで手数料・取扱銘柄を確認する

国内6社の出金手数料と反映の目安(2026年10月確認)

日本円の出金手数料は無料から770円まで、ビットコインの送付手数料は無料から1回8,000円近くまで差があります。下の表は各社の公式ページで確認した値です(GMOコイン・Coincheck・SBI VCトレード・BITPOINTは10月15日、bitFlyerは10月7日、bitbankは10月1日に確認)。

取引所 日本円の出金手数料 反映の目安(公式) BTCの送付手数料 円に直すと
GMOコイン 無料(1回1万円から。3,000万円超の大口は400円) 最短即時 無料 0円
SBI VCトレード 無料 1日1回・3銀行営業日以内 無料 0円
BITPOINT 月1回無料(2回目から330円) 依頼日の翌々営業日 無料 0円
Coincheck 407円 申請日時によって異なる 0.0005〜0.016 BTC(混雑で変動) 約6,500円〜
bitFlyer 三井住友銀行あて220円・440円、他行あて550円・770円(3万円未満・以上) 公式で確認 0.0004 BTC 約5,200円
bitbank 550円(3万円以上は770円) 公式で確認 0.0006 BTC 約7,800円

円換算は1BTC=約1,293万円(10月15日朝の各社の板の仲値)で計算しました。根拠はGMOコインの入出金の案内、SBI VCトレードの手数料、BITPOINTの日本円の入出金です。

ほかにCoincheckの入出金・送金手数料、bitFlyerの手数料一覧、bitbankの手数料を確認しています。6社とも金融庁に登録した暗号資産交換業者です。

SBI VCトレードの公式サイトで手数料・取扱銘柄を確認する

GMOコインは、日付が変わるときや朝6時の営業日の切り替え前後に申請すると、翌営業日の反映になることがあります。BITPOINTは、土日の依頼を金曜の依頼として扱います。

BITPOINTは2026年7月31日で新規の口座開設の受付を終え、12月末ごろにSBI VCトレード(VCTRADE)へ移る予定です。くわしくはBITPOINTとSBI VCトレードの比較にまとめています。

10万円分のBTCを売って出金するまでの総コスト(実測)

売って出金するまでにかかるのは「板で売るときの不利な差」「売買手数料(Taker)」「日本円の出金手数料」の3つです。板で売るときの不利な差とは、買い板を高い順に売り下がったときの平均約定価格と、板の仲値との差です。

当サイトは2026年10月15日(木)06:10〜06:50に、4社の公開APIから板を5分おきに9回取得し、10万円分のBTCを成行で売ったと仮定して計算しました。下の表はその平均に、公式の手数料を足した値です。

取引所 板で売る不利な差(実測) 売買手数料(Taker) 日本円の出金 合計
GMOコイン 約13円 50円(0.05%) 0円 約63円
Coincheck 約6円 0円(0.00%) 407円 約413円
bitbank 約2円 100円(0.10%) 770円 約872円
bitFlyer 約15円 150円(0.15%) 770円 約935円

bitFlyerのTakerは直近30日の売買額が10万円未満のときの0.15%、出金は他行あて(3万円以上)の770円で計算しています。三井住友銀行あてなら440円なので、合計は330円下がります。

板の差はどの社も数十円以内で、総コストの大部分は出金手数料と売買手数料です。売る場所よりも、どこから出金するかの方が金額に効きます。

手数料の全体(売買・入金・送付・販売所)は仮想通貨の手数料比較で、取引所そのものは国内の仮想通貨取引所の比較で比べています。

手順1:ビットコインを売って日本円にする

最初にやるのは売却です。取引所の「出金」ボタンを押しても、ビットコインのままでは日本円は出せません。

  1. 取引所にログインし、「取引所」(板・現物取引)の画面を開く
  2. 銘柄で「BTC/JPY」を選ぶ
  3. 「売り」を選び、成行か指値かを決める
  4. 売る数量を入力し、「注文する」を押す
  5. 約定したら、資産の画面で日本円残高が増えたことを確認する

すぐ売りたいときは成行、売りたい価格が決まっているときは指値です。指値で板に注文を置くと、Maker手数料(GMOコインは-0.01%、bitbankのBTCは0%)が適用されます。

販売所でも売れますが、表示される売値は板の仲値より数%低いのがふつうです。bitFlyerの販売所では、10月7日の当サイトの測定で売値が板の仲値より平均3.0%低く、10万円分で約3,000円の差でした(bitFlyerの評判)。

売って利益が出たら、その時点で所得になります。税金は最後の節で説明します。

手順2:日本円を銀行口座へ出金する

日本円残高ができたら、登録した本人名義の銀行口座へ出金します。初回は銀行口座の登録から始めます。

  1. 「入出金」→「日本円」→「出金」を開く
  2. 初回は「銀行口座を登録」から、本人名義の口座を登録する
  3. 出金先の口座を選び、出金額を入力する(手数料を差し引いた額が届く)
  4. 二段階認証のコードを入力して申請する
  5. 申請完了のメールと出金履歴を確認する
  6. 自分の銀行口座で着金を確認する

家族名義や屋号付きの口座には出金できません。Coincheckは「手数料+1円以上」、GMOコインは1回1万円から(全額出金なら制限なし)など、最低額は社ごとに違います。

申請後に取り消せない社もあります。口座番号は下4桁まで照合してから申請してください。

手順3:ビットコインのまま送る(送付・出庫)

日本円にせず、別の取引所や自分のウォレットへビットコインを移すのが「送付」(出庫・引き出しとも呼ぶ)です。送った資産は取り消せません。

  1. 受け取る側で、BTCの入金アドレスを表示してコピーする
  2. 送る側の取引所で「入出金」→「暗号資産」→「BTC」→「送付」を開く
  3. 送付先のアドレスを登録する(貼り付けて、先頭と末尾の4文字を照合)
  4. 受取先が取引所か自分のウォレットか、受取人が本人かを申告する
  5. 初回は少額を送り、着金を確かめる
  6. 本番の数量を入力し、二段階認証とメールの承認を通す
  7. 送付履歴でトランザクションID(TXID)を確認する

アドレスを手で打つのは避けてください。コピーしたアドレスを書き換えるマルウェアもあるので、貼り付けたあとに目で照合します。

送付手数料は回数で効く

送付手数料はGMOコイン・SBI VCトレード・BITPOINTが無料、bitFlyerが0.0004 BTC、bitbankが0.0006 BTC、Coincheckが0.0005 BTCからです。円に直すと1回5,000〜8,000円ほどになります。

数万円分を移すだけなら、送る側で売って日本円で出金し、受け取る側で買い直す方が安いこともあります。外部に送る機会が多い人は、送付無料の取引所を1社持っておくと便利です。

bitFlyerは10月15日から「クールダウン」

bitFlyerは2026年10月15日から、本人確認の完了から90日未満の人を対象に「クールダウン」を始めました(クールダウン導入のお知らせ)。詐欺の被害を防ぐための仕組みです。

日本円を入金してから48時間は、48時間以内の入金額の合計から10万円を引いた額に相当する暗号資産を外部へ送れません。売買と日本円の出金は対象外です。

送れない組み合わせ(トラベルルール)

国内の取引所どうしでも、ビットコインを送れない組み合わせがあります。送付のときに送り手と受け手の情報を通知する決まり(トラベルルール)に、各社が別々の仕組みで対応しているためです。

たとえばGMOコインは、bitbank・SBI VCトレード・BITPOINTなどへは送れますが、bitFlyer・Coincheckへは送れないとしています(GMOコインのトラベルルールの案内)。

送る前に、送る側と受け取る側の両方の案内で相手先を確認してください。MetaMaskやハードウェアウォレットなど自分で管理するウォレットへ送るときは、「自分のウォレット」と申告します。

海外の取引所やウォレットにあるビットコインを現金化する

海外の取引所の多くは、日本の銀行口座への日本円出金に対応していません。国内の取引所へ送ってから売り、日本円で出金するのが一般的です。

  1. 国内の取引所に口座を作り、BTCの入金アドレスを表示する
  2. 海外の取引所やウォレットから、そのアドレスへ少額を送る
  3. 着金を確認してから残りを送る
  4. 国内の取引所で売り、日本円で出金する

送る側と受け取る側でネットワーク(ビットコインならBTCのメインネット)をそろえてください。違うネットワークで送ると、資産が戻らないことがあります。

海外の取引所によっては、国内の取引所への送付が保留されたり、通知の手続きを求められたりします。BTCCに資産がある人は、BTCCの出金方法で手順と注意点を確認してください。

金融庁に登録していない海外業者は、国内の利用者保護の対象外です。登録の確かめ方は金融庁に登録された仮想通貨取引所の一覧にまとめています。

出金が反映されない・できないときの確認手順

出金のトラブルの多くは、名義・時間帯・残高・制限のどれかです。次の順に確かめてください。

  1. 出金履歴が「処理中」か「完了」かを見る(完了なら残りは銀行の処理)
  2. 申請した時刻と曜日を見る(夜間・土日祝の申請は翌営業日以降になりやすい)
  3. 登録口座の名義を見る(結婚などで名前が変わったら取引所にも届け出る)
  4. 「出金額+手数料」が残高を超えていないか見る
  5. 入金直後の制限が無いか見る(クイック入金の分は7日間出金できない社がある)
  6. 取引所のお知らせで、メンテナンスや障害が無いか見る
  7. それでも反映されなければ、出金の申請日時を添えて取引所に問い合わせる

ビットコインの送付が着金しないときは、TXIDをブロックチェーンのエクスプローラーで調べます。承認が進んでいれば、受け取る側の反映待ちです。

入金直後の制限は、ビットコインの入金方法の「入金した直後は出金・送付が7日間できないことがある」の表で社ごとに確認できます。

出金と税金:かかるのは売ったとき

出金そのものには税金はかかりません。所得になるのは、ビットコインを売ったとき、別の暗号資産と交換したとき、買い物に使ったときです(国税庁のタックスアンサー No.1524)。

暗号資産の利益は原則として雑所得です。会社員などの給与所得者は、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になります。20万円以下でも、住民税の申告が必要な場合があります。

各社は年間取引報告書を出しています。複数の取引所を使っている人は全社分をそろえ、判断に迷うときは税理士や税務署に確認してください。

出金の前に確認したい6つの注意点

出金で失敗しやすい点は決まっています。初めての人は、次の6つを先に確認してください。

  1. 板で売る:販売所の売値は板より数%低く、10万円で数千円の差になることがあります
  2. 出金手数料を見る:無料の社と770円の社があり、月2回出すと年1万8千円ほど差が出ます
  3. まとめて出す:出金手数料は1回ごとの固定額なので、少額を何度も出すほど割高です
  4. お金が要る日の数日前に出す:反映は即時から数営業日まで社によって違います
  5. 出金の直前に設定を変えない:パスワードや二段階認証を変えた直後は、出金が止まる社があります
  6. 公式サイトはブックマークから開く:出金を急がせる偽メールから偽サイトへ誘導する手口があります

ビットコインは価格の変動が大きく、売るタイミングで受け取る日本円も変わります。全額を売る前に、手数料・税金・出金の流れを確認してください。

出金のあとは:取引所を見直す

出金の手数料や反映の速さに不満があるなら、出金・送付が無料の取引所を1社持っておくと、次からの出し入れが楽になります。

GMOコインの公式サイトで手数料・取扱銘柄を確認する

取引所ごとの違いは、CoincheckとbitFlyerの比較やSBI VCトレードの評判でも確認できます。