bitFlyerの評判の結論:向いている人・向かない人

bitFlyer(ビットフライヤー)は、44銘柄を1円から販売所で買いたい人と、BTCの取引量が国内最大の板で売買したい人に向く国内取引所です。板で頻繁に売買する人や、日本円の出金・暗号資産の送付を安く済ませたい人には向きません。

2026年10月23日時点で、BTCの板(Lightning)の手数料は新規の人で0.15%と国内大手で最も高い水準です。10万円分のBTCを板で買う総コストは当サイトの実測(09-27〜10-22の26日間・123回平均)で約167円で、Coincheck(約7円)やGMOコイン(約54円)より高くなります。

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向いている人 向かない人
44銘柄を1円から販売所で買いたい 板で頻繁に売買し、手数料を最小にしたい
BTCを流動性の大きい板で売買したい 日本円の出金・暗号資産の送付を無料にしたい
ETHを置いたままステーキング報酬を受け取りたい BTC以外でレバレッジ取引をしたい
ハッキングによる流出の無い運営歴を重視したい 板で多くのアルトコインを売買したい

国内の主要な取引所を同じ物差しで比べた表は仮想通貨取引所のおすすめ比較にまとめています。各社のレビューは国内取引所のレビュー一覧から読めます。

bitFlyerの基本情報(2026年10月確認)

bitFlyerは2014年に事業を始めた国内最古参の取引所の1つです。運営は株式会社bitFlyerで、持株会社のbitFlyer Holdingsのもとで日本・米国・欧州に拠点があります。

項目 内容
運営会社 株式会社bitFlyer(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00003号)
取扱銘柄 44銘柄(販売所。公式サイトの表示・2026年10月7日)
板(Lightning 現物) BTC・ETH・XRP・XLM・MONA の日本円ペアと ETH/BTC・BCH/BTC
かんたん取引所 BTC と ELF
板の手数料 直近30日の取引量に応じて 0.01〜0.15%(新規は0.15%)
レバレッジ bitFlyer Crypto CFD(BTCのみ・個人は最大2倍)
ステーキング ETHのみ(2026年8月の実績で年率1.59%)
日本円の出金 三井住友銀行 220円・440円、その他の銀行 550円・770円

数字の出典はbitFlyerの手数料一覧と公式サイトのトップページの表示です。登録番号は金融庁の登録業者一覧で確認でき、国内の登録業者の見分け方は金融庁に登録された国内取引所の一覧で解説しています。

bitFlyerは、2016〜2025年の10年連続でBTCの国内取引量1位だったと公表しています。2026年1〜6月も1位でした(2026年上半期の取引量のお知らせ)。この集計は差金決済取引と先物取引を含む出来高で、現物の板だけの数字ではありません。

9月29日に4銘柄を追加して44銘柄に

bitFlyerは2026年9月29日から、販売所でトロン(TRX)・グラム(GRAM)・コスモス(ATOM)・XDCネットワーク(XDC)を扱い始めました(取扱い開始のお知らせ)。かんたん積立にも対応しています。

上位の比較記事の多くは「取扱39銘柄」「33銘柄」のまま更新されていません。公式サイトの表示は2026年10月7日時点で44銘柄です。

bitFlyerの手数料と板の実効コスト(実測)

bitFlyerで買う場所は、販売所・かんたん取引所・bitFlyer Lightning(板)の3つです。販売所は手数料無料ですが買値と売値に差があり、板は手数料がかかる代わりに価格差が小さくなります。

買う場所 手数料(2026年10月7日に公式で確認) 対象
販売所 無料(買値と売値の差=スプレッドを負担) 44銘柄・1円から
かんたん取引所 BTC 0.01〜0.15%、ELF 0.2% BTC・ELF
Lightning 現物 0.01〜0.15%(取引量に応じて変わる) BTC・ETH・XRP・XLM・MONA ほか
bitFlyer Crypto CFD 売買手数料は無料、建玉にレバレッジポイント 0.04%/日 BTC

板の手数料は直近30日の取引量で決まり、10万円未満は0.15%、1,000万円以上で0.07%、5億円以上で0.01%です。集計には販売所とCrypto CFDの取引量も入ります。

bitbank(BTCの Taker 0.10%)やGMOコイン(Taker 0.05%)と違い、bitFlyerはMakerとTakerで率が同じです。指値で板に並べても手数料は安くなりません。

10万円分を板で買う総コストの実測

当サイトは exchange_spread_daily で、2026年9月27日〜10月22日の26日間、各社の公開APIから板の情報を自動で123回取得しています。10月7日時点では9回のみでしたが、継続測定で精度を上げました。

10万円分を成行で買ったとき板の中値からどれだけ高く約定するかを計算し、各社の公式Taker手数料(新規の人の率)を足しています。XLM・MONAは自動測定の対象外のため、10月7日の単発実測(5分おき9回)を引き続き使用しています。

銘柄 板の実効コスト 手数料(0.15%) 総コスト(10万円あたり)
BTC 約17円 150円 約167円
ETH 約38円 150円 約188円
XRP 約51円 150円 約201円
XLM(10月7日の単発実測) 約48円 150円 約198円
MONA(10月7日の単発実測) 約3,195円 150円 約3,345円

同じ方法で当サイトが2026年9月27日〜10月22日に123回測った他社の総コストは、次のとおりです(各社の公開APIの板と公式のTaker手数料。Coincheckの手数料改定は10月16日に延期発表済みで、改定前の現行料率を使用)。

銘柄 bitFlyer Coincheck GMOコイン bitbank
BTC 約167円 約7円 約54円 約104円
ETH 約188円 約58円(改定後は約178円) 約66円 約105円
XRP 約201円 約81円(改定後は約201円) 約74円 約105円

bitFlyerのBTCは板が厚く、10万円程度なら中値からのずれは20円未満にとどまります。総コストの大半は0.15%の手数料で、ここが他社との差になっています。

bitbankのETH・XRPは、10月7日時点の単発実測(約128円・約126円)より26日間平均では約105円に下がりました。単発測定は板の瞬間的な薄さに影響されやすく、継続測定の方が実態に近い値です。

Coincheckは、BTC以外の板に一般 Taker 0.12%の手数料を導入する予定です(10月19日の予定から延期・日時未定。コインチェックとビットフライヤーの比較で解説)。改定後もETH・XRPはGMOコインとbitbankの方が安い結果でした。

MONAは板が薄く、9回とも板の並びが変わらず、最良気配の差だけで約6.4%ありました。10万円分を成行で買うと約3,345円かかるので、MONAは指値で待つか、少額なら販売所の価格と見比べてください。

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販売所の買値と売値の差(参考の実測)

bitFlyerのサイトは、BTCの買値・売値・中値を返す公開エンドポイント(bitflyer.com/api/echo/price)を配信しています。同じ時刻に取得すると、買値は Lightning の板の中値より平均3.0%高く、売値は3.0%低い結果でした。

この差がそのまま販売所の価格差だとすると、10万円分のBTCを販売所で買うと約2,966円、板で買う(約165円)の約18倍のコストになります。エンドポイントに表示名が無いため参考値ですが、上位の比較記事の多くも「販売所のスプレッドが広い」を悪い評判の筆頭に挙げています。

手数料の考え方と各社の比較は仮想通貨の手数料比較にまとめています。

日本円の入出金と暗号資産の送付

bitFlyerは日本円の出金と、一部の銘柄の送付に手数料がかかります。出金や送付が多い人ほど、無料の会社との差が積み上がります。

項目 bitFlyer(2026年10月7日に公式で確認)
銀行振込の入金 振込手数料は自己負担(SMBC・ドコモSMTBネット銀行・GMOあおぞらネット銀行からは無料と公式トップに表示)
クイック入金 ドコモSMTBネット銀行から無料、それ以外は330円
コンビニ入金 330円
日本円の出金 三井住友銀行 3万円未満220円・3万円以上440円、その他の銀行 550円・770円
BTCの送付 0.0004 BTC(約5,400円・10月7日の価格で換算)
ETHの送付 0.005 ETH
XRP・XLM・MONA・SOL・ELFの送付 無料

DOGE・AVAX・TRX・ATOMなど18銘柄は、bitFlyerでは送付も預入もできません(手数料一覧の注記)。他の取引所やウォレットへ移す予定がある銘柄は、買う前に確認してください。

GMOコインやSBI VCトレードは日本円の出金とBTCの送付が無料です。入金の方法ごとの違いはビットコインの入金方法、出金は仮想通貨の出金方法で解説しています。

10月15日から「クールダウン」で送付に制限が始まっている

bitFlyerは2026年10月15日から、詐欺被害の防止を目的に「クールダウン」を実施しています(クールダウン導入のお知らせ、2026年10月23日に開始済みであることをWebSearchで再確認)。対象は、本人確認の完了から90日未満の個人です。

日本円を入金してから48時間は、48時間以内の入金額の合計から10万円を引いた額に相当する暗号資産を外部へ送れません。10万円以下の入金なら制限はなく、売買・出金・受取も制限されません。

クイック入金の分には、もともと別に7日間の送付制限があります。口座を作ってすぐに他社やウォレットへ大きな額を送る予定の人は、入金方法と時期に注意してください。

bitFlyerの良い評判・悪い評判

口コミサイトや比較記事でよく挙がる評価を、2026年10月時点の事実と照らして整理しました。

良い評判

  • BTCの板が厚い:10年連続で国内取引量1位とされ、10万円程度の成行でも中値からのずれは小さい(上の実測)
  • 1円から買える:販売所の44銘柄はどれも1円から売買できる
  • 流出事件が無い:国内の大手では、ハッキングで顧客資産を流出させた事件が無い数少ない取引所
  • アプリの評価が高い:App Store の評価は★4.4(約13.3万件・2026年10月7日)

悪い評判

  • 販売所の価格差が大きい:上の参考の実測では、買値が中値より約3%高い
  • 板の手数料が高い:新規は0.15%で、MakerもTakerも同じ率
  • 出金・送付の手数料がかかる:他行への出金は550〜770円、BTCの送付は0.0004 BTC
  • 板で買えるアルトコインが少ない:日本円の板はBTC・ETH・XRP・XLM・MONAの5銘柄
  • レバレッジはBTCだけ:Crypto CFDの対象はBTCのみで、最大2倍

「Lightning FX が使える」「最大15倍」「取扱39銘柄」など、上位の記事の一部には古い記述が残っています。Lightning FX は2024年3月にCrypto CFDへ移り、取扱銘柄は2026年9月に44になりました。

セキュリティと過去の行政処分

bitFlyerは、2014年の創業から現在まで、ハッキングによる顧客資産の流出を公表していません。国内ではCoincheck(2018年)・Zaif(2018年)・DMM Bitcoin(2024年)で大きな流出がありました。

一方で2018年6月22日には、金融庁からマネーロンダリング対策などの態勢が不十分として業務改善命令を受けています(ITmediaの報道)。bitFlyerは新規の口座開設を自主的に止め、約1年後の2019年7月3日に再開しました(CoinDeskの報道)。

利用者の側では、二段階認証の設定と、公式アプリ・ブックマークからのログインが基本の対策です。bitFlyerは送付画面で「bitFlyerが暗号資産の送付を求めることはない」と明記しており、SNSやマッチングアプリで送付を求められたら詐欺を疑ってください。

レバレッジ(bitFlyer Crypto CFD)

bitFlyerのレバレッジ取引は「bitFlyer Crypto CFD」で、対象はBTCだけです。個人の証拠金率は50%以上(レバレッジ最大2倍)で、売買手数料は無料です。

ポジションを翌営業日に持ち越すと、建玉金額の0.04%/日のレバレッジポイントがかかります。ほかに、CFDの価格と現物の価格の乖離に応じたファンディングレートの授受があります。

2024年3月までの「Lightning FX」は、このCrypto CFDに置き換わりました。ETHやXRPでもレバレッジを使いたい人は、GMOコインやSBI VCトレードのような複数銘柄に対応する会社が候補です。

ステーキング・積立・その他のサービス

bitFlyerのステーキングはETHだけで、受取設定を有効にした人が対象です。2026年8月の実績は、bitFlyerが受け取った年率2.28%から事務管理費相当(約30%)を引いて、利用者の年率は1.59%でした(ステーキングの公式ページ)。

報酬は翌月の第2金曜日に付与され、ETHをロックする必要はありません。受取設定には6か月の有効期限があり、更新しないと自動で無効になる点に注意してください。

サービス 内容
かんたん積立 毎日・毎週・毎月の自動購入。9月29日追加の4銘柄も対象
ステーキング ETHのみ。2026年8月の利用者の年率は1.59%
貸しコイン 保有する暗号資産を貸して貸借料を受け取る
bitFlyerクレカ カードの利用額に応じてBTCが貯まる
Crypto CFD BTCのレバレッジ取引(最大2倍)

ステーキングの対象銘柄の多さでは、16銘柄を扱うSBI VCトレードが上回ります(SBI VCトレードの評判)。

bitFlyerの口座開設の手順

bitFlyerの口座開設は無料で、公式サイトは「最短9分」としています。満18歳以上で日本に住んでいる人が対象です。

  1. 公式サイトかアプリでメールアドレスを登録し、届いたリンクからパスワードを設定する
  2. 二段階認証を設定し、氏名・住所・職業・取引の目的などを入力する
  3. スマホで本人確認書類と顔を撮影する「クイック本人確認」を行う
  4. 審査が終わったら日本円を入金し、販売所か板で買う

本人確認の完了から90日未満の間は、上で書いたクールダウンの対象になります。入金した額と送付の予定を見比べてから入金してください。

他社との比較:どう使い分けるか

bitFlyerを1社目にするか、2社目として併用するかは、何を重視するかで決まります。

比べる点 bitFlyer Coincheck GMOコイン SBI VCトレード
BTCを板で10万円分買う総コスト 約168円 約7円 約54円 約444円(10月4日の実測)
日本円の出金 220〜770円 407円 無料 無料
BTCの送付 0.0004 BTC 0.0005 BTC〜 無料 無料
レバレッジ BTCのみ2倍 BTC・ETH・XRP 2倍(iOSのみ) 複数銘柄 2倍 13銘柄 2倍

対Coincheck:BTCの板のコストならCoincheck

BTCを板で買うコストは、手数料0%のCoincheckが最も小さくなります。両社の違いはコインチェックとビットフライヤーの比較で詳しく比べています。

対GMOコイン:出金と送付が多いならGMOコイン

日本円の出金と暗号資産の送付が無料で、板の Taker も0.05%と低い水準です。BTC以外のレバレッジも使えます。

対SBI VCトレード:ステーキングを広く使うならSBI VC

ステーキングの対象が多く、出金と送付も無料です。ただし販売所の価格差はbitFlyerより大きく、板の銘柄も8つに限られます。

bitFlyerを使うときの注意点

  • 販売所で大きな額を買わない:まとまった額のBTC・ETH・XRPは Lightning の板で買う方が安い
  • 送付できない銘柄がある:DOGE・AVAX・TRX・ATOMなど18銘柄は外部へ送れない
  • 出金はまとめて行う:1回ごとに220〜770円かかる
  • ステーキングの受取設定を更新する:6か月で自動的に無効になる
  • 口座開設から90日はクールダウンに注意:10月15日から、10万円を超える入金の直後は送付が制限される
  • 手数料と銘柄は変わる:申し込む前に公式の手数料一覧とお知らせを確認する