IOSTとは|基本情報と特徴
IOSTとは、2018年にメインネットが稼働した独自のProof of Believability(PoB)型L1ブロックチェーンで、2025年にはBNB Chain上のLayer2(IOST 3.0)へと大きく舵を切り、RWA(現実資産)のトークン化基盤を目指しているプロジェクトです。
「IOST 今後」「IOST 将来性」「IOST価格予想」で検索する人の多くは、史上最安値圏まで下落した価格が今後どうなるのか、IOST 3.0の進捗、そして国内でどこで買えるのかを知りたいはずです。
JavaScriptベースのスマートコントラクト開発に対応する点が特徴で、日本の個人投資家層にも国内取引所を通じて比較的早くから認知されてきた銘柄の一つです。下表は本記事執筆時点(2026年8月)の概観です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | IOST(Internet of Services Token) |
| ティッカー | IOST |
| 発行状況 | 当初210億IOST発行、ステーキング報酬によるインフレ設計。2026年8月時点の流通供給量は約342億IOST、最大供給量は900億IOSTとされる(CoinGecko・CoinMarketCap調べ) |
| 時価総額順位 | 700位前後で変動(2026年8月時点、CoinGecko調べ) |
| メインネット稼働 | 2018年 |
| コンセンサス | Proof of Believability(PoB) |
| 2025年の転換点 | IOST 3.0発表(2025年3月)、BNB ChainのLayer2としてRWAトークン化に特化 |
| 主要ユースケース | RWAトークン化/dApps/クロスチェーン決済 |
上表は調査時点のスナップショットであり、最新の時価総額・価格・順位は各取引所の公式チャートやCoinMarketCap、CoinGeckoなどでご確認ください。
PoB(Proof of Believability)コンセンサスとは
IOSTのPoBは、Servi Nodeと呼ばれるバリデータを、過去の貢献度・保有量・レピュテーションなどから算出される「信頼性スコア」に基づいて選出する独自コンセンサスです。
PoW型のエネルギー消費や、PoS型に見られる保有量への過度な偏りを避けることを狙った設計で、エネルギー効率と分散性のバランスを取ろうとする点が特徴です。
JavaScriptスマートコントラクトという選択
IOSTのスマートコントラクトはJavaScriptで開発できる点が特徴です。Solidity・Move・Rustと比べてWeb2エンジニアの学習コストが低く、Web3への参入障壁を引き下げる方針を取ったチェーンの一つとされています。
同じくJavaScript系の開発環境を持つチェーンとしてはLisk(LSK)が挙げられ、後述の比較セクションで違いを整理します。
日本市場との接点
IOSTは国内取引所での取扱開始が比較的早く、日本の個人投資家層に広く認知されている数少ないチェーンの一つです。2025年6月の資金調達では、日本をRWA関連の規制対応インフラ展開における最初の重点市場と位置づけたと報じられており、日本市場との接点は現在も継続しています。
IOSTの技術的な特徴|Servi NodeとIOST 3.0のL2アーキテクチャ
Servi Nodeとステーキングの仕組み
IOSTのバリデータはServi Nodeと呼ばれ、ホルダーはServiにトークンをデポジット(投票)することで報酬を受け取れる仕組みです。Polkadot・CosmosのDPoS系に近い構造で、ネットワーク運営にホルダーを幅広く巻き込むことを狙っています。
IOST 3.0|BNB ChainのLayer2への転換
2025年3月、IOSTは「IOST 3.0」を発表し、独自L1からBNB ChainのLayer2ソリューションへと大きく方向転換しました。
発表では、企業向けRWAエンジン、ハードウェアで保護されたDID(分散型ID)デバイス、統一決済プロトコル、クロスチェーン基盤などが新機能として挙げられており、既存のPoB・Servi Node型のガバナンスを維持しつつ、L2としてのスケーラビリティとRWAトークン化への特化を進める内容です。
RWA(現実資産)トークン化エンジンとリキディティエンジン
IOST 3.0の技術的な柱の一つが、伝統的資産をオンチェーンの流動資産に変換することを目指す「リキディティエンジン」と、企業向けのRWAトークン化基盤です。
2025年6月には、DWF LabsやPresto、Rollman Management Groupなどが参加する形で総額2,100万ドルの資金調達を実施したと報じられており、調達資金は規制対応市場(日本を含むアジア太平洋、欧州など)でのプロダクト開発・バリデータ拡張に充てるとされています。
加えて、2025年7月には市場からIOSTトークンを買い戻す総額300万ドル規模・実施期間約90日間のバイバックプログラムが発表され、流通量の一部(当時の流通供給量の約5%、15億トークン超が対象とされる)を圧縮する動きも報じられています。
IOSTのこれまでの歩み
2018年:メインネット稼働
2018年にIOSTのメインネットが稼働し、PoBコンセンサスとJavaScriptスマートコントラクトが実装されました。「Web2並みのスループット」と「開発者親和性」を打ち出し、2018年1月には史上最高値となる0.13ドル前後(CoinMarketCap調べ)を記録しています。
2019〜2021年:dApps・DeFiの立ち上げ
2019〜2021年はIOST上でのDEX、レンディング、ゲームなどのdAppsが立ち上がった時期です。日本市場ではCoincheck・BITPOINTなどでの取扱開始により、個人投資家層への普及が進みました。この時期には円建てで最大9.8円前後まで上昇したとする紹介記事もあります。
2022〜2024年:相対的な低迷と再構築
2022〜2024年は他チェーンの成長に押される形でIOSTの相対的なポジションが低下した時期です。同時期に開発体制の再構築やコミュニティ運営の整理が進んだとされています。
2025年:IOST 3.0とRWAへの転換
2025年3月にIOST 3.0が発表され、BNB Chain Layer2への転換とRWAトークン化への特化が決定づけられました。
あわせて、L1保有者・対応取引所保有者それぞれに8億5,280万IOST(合計で約17億トークン規模)を配布するエアドロップが発表され、最低1,000IOSTの保有を条件に、48か月にわたり毎月分割で配布される設計とされています。
同年6月には2,100万ドルの資金調達、7月には300万ドル規模のバイバックが続き、資金・供給の両面からエコシステム強化を図る1年となりました。
2026年:史上最安値圏での推移が続く
2026年に入ってからは、IOST 3.0で掲げたRWAトークン化・クロスチェーン基盤の実装が進む一方、価格面では下落基調が続き、8月時点でも史上最安値圏付近での推移が続くなど、材料の発表と価格動向にギャップが生じている局面です。
IOSTの価格推移とテクニカル分析【2026年8月時点】
下表は、複数の情報源から確認できた範囲での価格の目安をまとめたものです。日次の細かい値動きは省略し、時期ごとの水準感のみを示しています。具体的な数値は調査時点のスナップショットであり、最新の正確な値は各取引所の公式チャートでご確認ください。
| 時期 | 価格の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 2018年1月 | 約0.13ドル(史上最高値) | メインネット稼働直後の初期高値。現在比で99%超の下落とされる |
| 2021年 | 円建てで最大9.8円前後とされる | 二次ブームでの高値圏との紹介あり |
| 2026年2月 | 0.7円前後(0.004〜0.005ドル圏)とされる | IOST 3.0後のエコシステム拡張が材料視された時期 |
| 2026年7月 | 0.00065ドル前後 | 史上最安値圏(0.0006ドル台)を記録したとされる |
| 2026年8月 | 0.00061ドル前後 | 史上最安値(0.00067ドル)近辺での推移が続く(CoinGecko調べ) |
2026年8月時点の価格水準
CoinGeckoの2026年8月時点のデータでは、IOSTは0.0006ドル程度、時価総額はおよそ2,300万ドル、時価総額順位は700位前後で推移しているとされます。
史上最高値(約0.13ドル)から99%超の下落となっており、史上最安値(約0.00067ドル)のごく近辺での推移が続いています。
IOST 3.0の発表・資金調達・バイバックといった好材料が相次いだ2025年後半以降も、価格面では下落基調が続いている点は事実として押さえておく必要があります。
短期テクニカル分析
現在の価格帯は史上最安値圏にあるため、テクニカル的に明確なサポート実績が乏しく、心理的な節目として0.0005ドルや0.001ドルといった水準が意識されやすい局面です。
短期的な値動きは、IOST 3.0関連のエコシステムニュース、バイバックの進捗、仮想通貨市場全体のリスク選好度に左右されやすい構造です。
短期売買を検討する場合はファンダメンタルズだけでなく、複数時間軸でのチャート確認や出来高の変化を組み合わせた判断が前提になります。
長期テクニカル分析
長期では、IOST 3.0が掲げるBNB Chain L2化とRWAトークン化の実装度合いが、価格のトレンド転換の鍵になるとみられます。アップサイド・ダウンサイド双方の振れ幅を許容できる長期目線が前提となる局面であり、短期の値動きだけで判断しない姿勢が重要です。
テクニカル分析や価格予想は将来を保証するものではありません。実際の運用では、複数の時間軸・複数の指標・ファンダメンタルズを組み合わせた判断と、損切り基準の事前設定が前提となります。
IOSTの価格予想|今後の見通しと第三者予測
価格予想はあくまで第三者の分析・予測サイトの集計を紹介するものであり、当サイトが将来の値動きを保証するものではありません。
強気シナリオ
海外の価格予測サイトの集計を紹介する記事によれば、IOST 3.0の実装やクロスチェーン対応、パートナーシップ拡大が順調に進んだ場合、2026年中に0.008〜0.009ドル台まで戻す可能性に言及するものもあります。
ただしこれは複数の好材料が重なった場合の上限シナリオであり、前提条件次第で大きく変わる点に注意が必要です。
中立シナリオ
同様の集計では、仮想通貨市場全体が緩やかに持ち直す前提のもと、2026年の平均レンジを0.001〜0.0044〜0.0048ドル程度とする紹介も見られます。IOSTは「派手な高騰よりも、既存コミュニティに支えられながらポジションを保つ」タイプの銘柄として位置づけられることが多いようです。
弱気シナリオとリスク
注意したいのは、2026年8月時点の実勢価格(0.0006ドル台)が、上記の予測レンジの下限(0.001ドル)をすでに下回っている点です。
予測サイトの数値は集計時期によって更新が追いついていない可能性があり、サイトによって0.0003〜0.009ドルと非常に幅の広いレンジが示されている点にも注意してください。
あくまで参考値として捉え、投資判断の際は必ず最新の一次情報(公式チャート・公式発表)でご確認ください。長期保有を前提とする場合は一括投資よりも、時間分散を意識した積立的な買い付けも選択肢になります。
IOSTを取り扱う国内主要取引所
2026年8月時点で確認できた範囲では、IOSTは国内でCoincheck、BitTrade、BITPOINTに加え、OKCoinJapanでも取扱があるとされています(GMOコイン、bitFlyer、SBI VCトレード、bitbank、Zaifは本記事執筆時点で取扱情報を確認できていません)。
以下では、当サイトでレビューを公開している3社を中心に紹介します。
| 取引所 | 取引形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| Coincheck | 販売所 | スマホアプリの分かりやすさに定評があり、500円程度の少額からIOSTを購入可能 |
| BitTrade | 取引所形式 | Maker 0.00%/Taker 0.10%の手数料でIOST現物に対応 |
| BITPOINT | 販売所 | 入金・出金・送金・取引手数料が無料で、500円程度の少額から購入可能 |
| OKCoinJapan | 販売所/取引所 | ステーキングサービスに対応しているとの紹介があり、長期保有志向の投資家に言及されることが多い |
Coincheck
スマホアプリの分かりやすさが国内でも評価されており、初めて仮想通貨を購入する人でも操作しやすい設計です。ほかの国内取引所との違いはコインチェックとビットフライヤー比較で比べています。
BitTrade
取引所形式(板取引)に対応しており、Maker 0.00%/Taker 0.10%とスプレッドを抑えやすい手数料体系が特徴です。
BITPOINT
入金・出金・送金・取引手数料がすべて無料で、少額から始めやすい設計です。
取引所を選ぶ際のポイント
どの取引所を選ぶかは、手数料体系(販売所か取引所形式か)、最低購入額、アプリの使いやすさ、ステーキングの有無といった軸で比較するのが基本です。
少額から試したい場合はCoincheckやBITPOINTのように500円程度から購入できる販売所が始めやすく、コストを抑えて中長期で保有したい場合はBitTradeのような取引所形式(板取引)に対応した事業者が向いています。
複数の口座を併用し、値動きが大きいときの約定のしやすさや手数料を比較しながら使い分ける投資家も少なくありません。
IOSTと他銘柄の比較|対ETH・対OMG・対LSK
IOSTを検討する際に比較対象になりやすい3銘柄との違いを整理します。いずれも「スケーラビリティ」や「開発のしやすさ」を軸にした設計思想を持つ点でIOSTと重なりますが、アプローチは異なります。
| 項目 | IOST | イーサリアム(ETH) | OMGネットワーク(OMG) | リスク(LSK) |
|---|---|---|---|---|
| コンセンサス | PoB(Servi Node) | PoS | イーサリアムのL2として稼働 | DPoS |
| スマートコントラクト言語 | JavaScript | Solidity | イーサリアム準拠 | JavaScript |
| 主軸ユースケース | RWAトークン化・L2(BNB Chain) | dApps全般・L2エコシステムの基盤 | 決済・送金の高速化 | JavaScript開発者向けdApps基盤 |
| 2026年8月の位置づけ | 時価総額700位前後、史上最安値圏 | 主要L1として時価総額上位を維持 | ニッチな決済特化ポジション | IOSTと同様に開発者親和性を重視 |
対イーサリアム(ETH)
IOSTがBNB Chain上のLayer2へ転換したのに対し、イーサリアムはL2エコシステム全体の基盤となるL1として、圧倒的に大きな開発者コミュニティと流動性を持ちます。
IOSTのRWAトークン化戦略は、イーサリアム系のRWAプロジェクトとも競合・連携し得る領域であり、今後どちらのエコシステムがRWA分野で優位に立つかが注目点です。
対OMGネットワーク(OMG)
OMGネットワークは決済・送金の高速化に特化したイーサリアムL2で、IOSTと同様にスケーラビリティを重視する設計思想を持ちます。IOSTがRWAトークン化という新しい軸を打ち出しているのに対し、OMGは決済ユースケースに絞り込んでいる点が対照的です。
対リスク(LSK)
リスク(LSK)はIOSTと同じくJavaScriptでのスマートコントラクト開発に対応しており、Web2開発者への訴求という点で設計思想が近い銘柄です。
両者とも「開発のしやすさ」を差別化要因にしてきましたが、IOSTはIOST 3.0でRWAトークン化という具体的な事業領域に舵を切った点で、現時点ではより明確な事業フォーカスを持つ形になっています。
IOSTの買い方・投資手順
- 国内取引所で口座を開設する 上記の取扱取引所から、手数料・取扱メニュー・アプリの使いやすさを比較し、自分に合う1社を選びます。本人確認はオンライン完結が基本で、最短当日〜翌営業日での開設が期待できます。
- 二段階認証(2FA)を必ず有効化する 認証アプリまたはSMSによる2FAを最初に有効化します。フィッシング被害を避けるための最優先対策です。
- 日本円を入金する 銀行振込やクイック入金で日本円を入金します。最初は少額(数千円〜数万円)で動作確認するのが安全です。
- 販売所または取引所でIOSTを購入する シンプルさ重視なら販売所、コスト重視なら板取引(取引所形式)を選びます。IOSTは価格変動が大きい銘柄のため、一度に大きな金額を投じるのではなく、時間分散を意識した買い付けが基本姿勢です。
- 保管・送金は慎重に行う 自前ウォレットへの出庫も可能ですが、送金時はIOSTネットワークと他チェーンの取り違いに特に注意し、本番送金前に必ず少額のテスト送金を行ってください。
海外取引所を使う必要はない
IOSTは国内の金融庁登録業者で買えるため、海外取引所の口座は必要ありません。
BitgetとBybitは日本居住者向けのサービスを終了・縮小しています(Bitgetの日本居住者向けサービス終了のお知らせ)。
海外業者の多くは金融庁に登録しておらず、トラブル時に国内の利用者保護が及びません。値動きが気になる場合は、国内取引所の価格アラートや指値注文を使う方法があります。
IOSTのリスクと注意点
- 史上最安値圏にある価格変動リスク:2026年8月時点でIOSTは史上最安値圏にあり、今後もさらなる下振れの可能性を排除できません。
- 時価総額・流動性の小ささ:時価総額700位前後と主要銘柄に比べて小さく、出来高が薄い局面ではスプレッドが広がりやすい点に注意が必要です。
- IOST 3.0移行に伴う実装リスク:独自L1からBNB Chain L2への転換は技術的に大きな変更であり、想定通りにエコシステムが定着するかは未確定です。
- エアドロップ・インフレによる希薄化:ステーキング報酬やエアドロップ配布はホルダーへの還元である一方、供給量の増加要因でもあり、需給バランスに影響し得ます。
- 規制動向の変化:日本のほか、EUのMiCAR、米国のコモディティ規制枠組みなど、各国の規制動向次第でRWAトークン化事業の展開スピードが左右される可能性があります。
- 情報の鮮度リスク:IOST 3.0関連の発表は変化が速く、本記事の情報も時間の経過とともに古くなる可能性があります。必ず最新の公式情報を確認してください。
- 送金・保管に伴う操作リスク:チェーン間の取り違いや送金先アドレスの誤入力は資産喪失に直結するため、少額でのテスト送金など基本的なセキュリティ手順を必ず徹底してください。
IOSTの今後まとめ
- IOSTは2018年メインネット稼働の独自PoB型L1で、2025年3月にBNB Chain Layer2「IOST 3.0」へ転換し、RWAトークン化を軸に据えた
- 2025年6月に2,100万ドルの資金調達、7月に300万ドル規模のバイバックが実施されたと報じられている
- 2026年8月時点の価格は0.0006ドル程度で史上最安値圏、時価総額順位は700位前後(CoinGecko調べ)
- 第三者予測サイトの2026年レンジ紹介(0.001〜0.0048ドル程度)を実勢価格が下回っており、材料と価格のギャップに注意が必要
- 国内ではCoincheck、BitTrade、BITPOINT、OKCoinJapanで取扱があるとされる(2026年8月時点)
- 本記事は2026年8月時点の調査に基づく内容です。最新の数値・条件は公式チャート・公式情報源でご確認のうえ、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください
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