ブリリアンクリプトトークン(BRIL)の基本情報

BRILは、コロプラ子会社の株式会社Brilliantcryptoが運営するブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto」のトークンです。国内で日本円で売買できるのは、2026年10月8日時点で Coincheck の板だけです。

項目 内容
名称 ブリリアンクリプトトークン(BRIL)
発行体 株式会社Brilliantcrypto(コロプラの子会社)
IEO 2024年6月(Coincheck IEO・売り出し価格 1BRIL=21.6円)
取扱開始 2024年6月17日(Coincheck の板)
価格 約1.5円(2026年10月8日 06時台・Coincheck の板)
用途 ゲーム内の宝石採掘・アイテム経済
報酬設計 Proof of Gaming
国内の取扱 Coincheck のみ(bitbank・GMOコイン・BitTrade・Zaif の公開APIに日本円ペアなし。10月8日確認)

IEOの条件はCoincheck公式のBRIL IEOページに、申込総額333億円はコロプラの販売速報に載っています。

発行体・開発体制について

開発元はコロプラの100%子会社で、親会社は東証プライム上場です。国内のゲームトークンの中では、発行体の情報開示が比較的そろっている部類に入ります。

Coincheck は日本暗号資産等取引業協会の規則に沿って、BRILの定期・適時の情報開示を出しています。発行体の動きを追うときは、まずこの開示を見るのが確実です。

BRILが「オワコン」と言われる理由

「bril オワコン」と検索される背景には、価格と流動性の両方で目に見える変化があります。

1. 価格がIEO価格の約7%まで下がった

IEOの売り出し価格は1BRIL=21.6円でした。2026年10月8日朝の Coincheck の板は約1.5円で、売り出し価格から約93%下がっています。

上場直後は期待で買われ、ゲーム内経済の実態が見えるにつれて評価が下がる。IEO銘柄によくある流れを、BRILもたどっています。

2. Coincheck でのマーケットメイクが2026年6月末で終わった

発行体は2026年5月29日、Coincheck の取引所でのマーケットメイク契約(System 9 Japan 合同会社)を6月30日で終えると開示しました(Brilliantcryptoの開示資料(PDF))。

マーケットメイカーは板に売り買いの注文を出し続け、価格差を小さく保つ役割です。契約終了後は、板の厚さを支える仕組みが一つ減りました。

3. Play to Earn型ゲームの構造的な課題

Play to Earn型は、新規プレイヤーのトークン需要と、報酬として出ていくトークン供給の釣り合いが崩れると、価格が下がりやすい構造です。

Proof of Gaming はこの課題への対策として設計されています。ただ、ゲーム内経済が回っているかは、プレイヤー数などの実データで確かめるしかありません。

4. 国内で買える取引所が1社だけ

国内で日本円で売買できるのは Coincheck だけです。取引所が少ないと流動性が薄くなり、価格が動きやすくなります。

5. ゲームの採掘エリアが最終段階に入った

公式ニュースによると、2026年3月11日に最後の採掘エリアとなる新リージョン「Northern Tanzania」がリリースされました(Brilliantcrypto公式ニュース)。

「最終リージョン」は区切りでもあります。その後の大型アップデートが無いと、新しい需要の材料が乏しくなります。

それでもBRILに残る強みと材料

  • 上場企業グループが発行体:コロプラグループが運営し、定期の情報開示も続いている
  • Proof of Gaming という独自設計:プレイの質に応じた報酬で、経済の持続を狙う仕組み
  • IEOで集めた注目度:申込総額333億円という実績は、施策次第で再び注目される余地を残す
  • NFTとトークンの組み合わせ:「つるはしNFT」など、アップデート次第でゲーム内経済を厚くできる

10万円分を板で買うといくらかかるか(2026年10月8日の実測)

BRILを Coincheck の板で成行買いしたときの、価格差による実質コストを測りました。Coincheck の公開APIの板を、10月8日 06:12〜06:14 に1分おき3回取得しています。

項目 実測値
最良の買値・売値 1.4円・1.5円(3回とも同じ)
買値と売値の差 約6.9%(仲値1.45円に対して)
1万円分を成行買い 仲値比 約333円
10万円分を成行買い 仲値比 約3,836円
売り板の合計 約165万円分

価格の刻みが0.1円なので、1.5円前後ではそれだけで約7%の差が開きます。少額でも仲値より3%以上高く買うことになる点は、BTC など主要銘柄の板とは大きく違います。

Coincheck は BTC/JPY 以外の板に取引手数料(一般 Taker 0.12%など)をかけると告知しています(10月19日の予定から延期・日時未定)。価格差に比べれば小さいものの、上の実測に上乗せされます。

BRILを取引できる取引所

国内でBRILを日本円で売買できるのは Coincheck の板だけです。10月8日に bitbank・GMOコイン・BitTrade・Zaif の公開APIを確認し、BRIL の日本円ペアが無いことを確かめました。

海外では Bitget が BRIL を扱っていましたが、Bitget は、日本居住者向けのサービスを段階的に終えています(Bitget公式の日本居住者向けのお知らせ)。Bybit も金融庁の警告を受けて日本居住者向けの取引を終えました(Bybit公式の是正完了のお知らせ)。

海外業者を使う前に、金融庁の無登録業者の一覧(令和8年9月版)も確認してください。国内で扱いがある銘柄を、あえて海外で買う理由はほとんどありません。

Coincheckの公式サイトで手数料・取扱銘柄を確認する

国内取引所どうしの違いは国内の暗号資産取引所の比較で、Coincheck の手数料や板のコストはコインチェックとビットフライヤーの比較で整理しています。

BRILを買う手順(Coincheck の場合)

  1. Coincheck の口座を開設する(アプリで本人確認書類を提出)
  2. 日本円を入金する(銀行振込なら手数料は振込元の銀行の分だけ)
  3. アプリまたはWebの取引所画面で「BRIL/JPY」を選び、指値で注文する
  4. 保有分はゲーム内で使うか、取引所で保管するかを目的に応じて選ぶ

成行注文は上の実測のとおり価格差がそのままコストになります。少しずつ指値で買う方が、仲値に近い価格で約定しやすくなります。

入金の方法と手数料の違いはビットコインの入金方法で比べています。

対 他のゲーム連動トークン(比較の視点)

ゲーム連動トークンは、時価総額だけでなく次の観点で比べると違いが見えます。

発行体の信頼性

上場企業グループが発行体かどうかは、情報開示とガバナンスの差につながります。BRILはこの点で、匿名性の高い海外のゲームトークンより有利です。

ゲーム内経済の持続可能性設計

単純な採掘報酬型か、プレイの質を反映する設計かで、長期のトークン価値の安定性が変わります。

プレイヤー数・アクティブ率の推移

トークン価格の裏付けは、最終的にはゲームを遊ぶ人の数です。運営データは非公開の部分が多いので、公式発表と開示資料を追う必要があります。

比較軸 BRIL
発行体 東証プライム上場企業グループ(コロプラ子会社)
報酬設計 Proof of Gaming
IEO実績 申込総額333億円・売り出し価格21.6円
国内の取扱 Coincheck のみ
流動性 薄い(2026年6月末でマーケットメイク契約終了)

BRILを売買するときのリスクと注意点

  1. 流動性リスク:取扱が1社で板も薄く、まとまった金額では想定より不利な価格になりやすい
  2. ゲーム経済の持続可能性リスク:プレイヤー数が伸び悩むと、トークン需要が縮む
  3. 価格変動リスク:小型銘柄特有の急騰・急落が起こりやすい
  4. 情報の非対称性リスク:ゲーム内経済の実データは公式発表に頼る部分が大きい
  5. 競合ゲームとのシェア争い:ブロックチェーンゲームの競合は多く、プレイヤーの奪い合いが続く
  6. 税務上の注意:暗号資産の売却益は雑所得として総合課税の対象。ゲーム内の報酬も課税対象になり得るので、取引記録を保管する
  7. 価格の刻みによるコスト:1.5円前後では最小の刻み(0.1円)が約7%にあたり、売買のたびに不利な価格差を負う

まとめ|BRILは今後どうなるのか

BRILは、上場企業グループが発行体という信頼性と、IEOの大きな実績を持つ銘柄です。一方で、価格は売り出し価格の約7%まで下がり、Coincheck でのマーケットメイク契約も2026年6月末で終わりました。

今後を見るうえでの材料は、最終リージョン後のアップデートの有無と、Coincheck の定期情報開示に出てくる発行体の動きです。国内で買えるのは Coincheck の板だけで、価格差が大きい点も踏まえて判断してください。